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出川南遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/90208
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.90208
引用表記 松本市教育委員会 2014 『松本市文化財調査報告212:出川南遺跡』松本市教育委員会
松本市教育委員会 2014 『出川南遺跡』松本市文化財調査報告212
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書名 出川南遺跡
発行(管理)機関 松本市 - 長野県
書名かな いでがわみなみいせき
副書名 長野県松本市 / 発掘調査報告書
巻次 第21次
シリーズ名 松本市文化財調査報告
シリーズ番号 212
編著者名
編集機関
松本市教育委員会
発行機関
松本市教育委員会
発行年月日 20140331
作成機関ID 20202
郵便番号 3900874
電話番号 0263343000
住所 長野県松本市丸の内3‐7
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 出川南遺跡 第21次
遺跡名かな いでがわみなみいせき
本内順位
遺跡所在地 長野県松本市芳野1018番1
所在地ふりがな ながのけんまつもとしよしの
市町村コード 20202
遺跡番号 177
北緯(日本測地系)度分秒 361224
東経(日本測地系)度分秒 1375754
北緯(世界測地系)度分秒
東経(世界測地系)度分秒
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.2098 137.9619
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20130422-20130628
調査面積(㎡)
341
調査原因 県営住宅南松本団地・市営住宅芳野町団地の集会所建設事業
遺跡概要
種別
集落
時代
古墳
奈良
主な遺構
竪穴住居址12
土坑1
ピット8
主な遺物
土師器
須恵器
刀子
耳環(轡)
砥石
台石
石核
剥片
特記事項 ・古墳時代後期~奈良時代前期の集落址の一部を調査した。竪穴住居址が集中して分布し、掘立柱建物址は存在しない。また、1辺約8.6mの古墳時代後期の大型住居址を検出した。焼失住居で、多量に土器が出土する中に、馬具・耳環など、竪穴住居址からの出土例が少ないものがみられる。集落の小単位における中心的な住居址であったと考えられる。
要約 ・出川南遺跡は松本市街地南部の奈良井川と田川・牛伏川に挟まれた合流扇状地上に位置する。現在までに23次にわたる発掘調査が行われており、古墳時代後期から平安時代にかけての比較的規模の大きな集落が営まれていたことがわかっている。また、遺跡範囲内には古墳時代中期後半の埴輪が伴う円墳3基がある。
・今回の調査は県営住宅南松本団地・市営住宅芳野町団地の集会所建設工事に伴う緊急発掘として実施された。発見された遺構の中心は竪穴住居址で、古墳時代後期9軒、奈良時代3軒が一部に重複を伴って存在する。
 古墳時代後期の住居址は7世紀前後~後半と考えられ、北に近接する第4次調査地点でも住居数が最も多く、居住域が拡大する時期である。なかでも、第583号住居址は大型住居址・焼失住居・豊富で遺物量で特殊遺物も含む点で、他の住居址とは性格が異なるものであったと考えられる。今回の調査範囲では掘立柱建物址や区画溝のような遺構は確認できなかったが、583住を中心とする小単位の存在を想定したい。
・奈良時代の住居址3軒は8世紀初頭~半ばと考えられる。周辺の過去の調査成果を踏まえると、奈良時代の住居址は4次調査地点には1軒もなく、遺跡の南西隅へ移動・分布している。本次調査の住居址も同様のグループと考えられる。
・今回の調査範囲では、狭い面積ながらも古墳時代後期、7世紀中葉~後半の住居址が集中して検出された。遺構密度も高く、出川南遺跡の古墳時代後期集落の拡大期にあたる。4次調査地点に集落の中心があると考えられるが、本調査地点も含めた大きな集落と考えられ、今後、さらに周辺の調査が進むことによって、居住域の分布や各種遺構の配置などから当時の大集落の姿が復元されていくと考えられる。

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