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栄村 ひんご遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/70186
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.70186
引用表記 一般財団法人 長野県文化振興事業団 長野県埋蔵文化財センター 2018 『長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書118:栄村 ひんご遺跡』長野県 他
一般財団法人 長野県文化振興事業団 長野県埋蔵文化財センター 2018 『栄村 ひんご遺跡』長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書118
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書名 栄村 ひんご遺跡
発行(管理)機関 (一財)長野県文化振興事業団長野県埋蔵文化財センター - 長野県
書名かな さかえむら ひんごいせき
副書名 社会資本整備総合交付金(広域連携)事業に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 一般県道箕作飯山線 下水内郡栄村箕作~下高井郡野沢温泉村明石
巻次
シリーズ名 長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書
シリーズ番号 118
編著者名
編集機関
一般財団法人 長野県文化振興事業団 長野県埋蔵文化財センター
発行機関
長野県
長野県文化振興事業団長野県埋蔵文化財センター
発行年月日 20180918
作成機関ID
郵便番号 3888007
電話番号 0262935926
住所 長野県長野市篠ノ井布施高田963-4
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 ひんご遺跡
遺跡名かな ひんごいせき
本内順位
遺跡所在地 長野県下水内郡栄村豊栄2153ほか
所在地ふりがな ながのけんしもみのちぐんさかえむらとよさかえ
市町村コード 20602
遺跡番号 15
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 365904
東経(世界測地系)度分秒 1383144
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.984444 138.528888
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20150701-20161005
調査面積(㎡)
1817
調査原因 社会資本整備総合交付金(広域連携)事業
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
竪穴建物跡23軒
敷石住居跡7軒
掘立柱建物跡6棟
土坑333基
配石墓1基
配石遺構6基
土器集中35か所
炭・焼土集中36か所
主な遺物
縄文早・前・中・後期土器
ミニチュア土器
土偶
貝輪形土製品
石鏃
打製石斧
磨石
凹石
石皿
削器
磨製石斧
砥石
軽石製品
石棒
装身具
三角壔形石製品
骨角器
アスファルト塊
特記事項 土器付着物から年代測定を実施。剥片石器は無斑晶質安山岩製が断然多数。アスファルト付着土器破片・石鏃・磨製石斧あり。
要約 ①遺跡は千曲川左岸の河岸段丘上、地表標高約286mの微高地に広がる。調査地点は、東西方向の長軸を約110m、幅10mにわたって貫く形となった。
②縄文土器は早期押型文・絡条体圧痕文土器、前期羽状縄文土器から後期中葉に及ぶ。多量に出土したのが中期中葉馬高式期から、後期中葉加曽利B1式期で、時期が明確ではない非意匠土器を除くと、特に中期末葉と後期前葉が多い。中期中葉は、新潟県側の土器型式が席巻し、末葉には長野県側から伝わった型式が伴うようになり、この状況が後期初頭に継続する。後期前葉には長野県側の土器型式が増加し、中葉には加曽利B1式が有文土器を占める。
③縄文後期前葉の長野県の土器様相は、栗林類型、石神類型などが指摘され、関東地方とは異なることが知られながら、独自の型式名称はなかった。本遺跡では堀之内1式期はSB26・28、堀之内2式期はSB12出土の一括性が高い土器群を代表として、堀之内1式並行期に「ひんご1式」、堀之内2式並行期に「ひんご2式」の型式を提唱する。きわめて軽量・白色の、「軽白胎土」土器も見られる。
④石器組成は、切削具、石鏃、打製石斧、磨石類が20%前後で大差ない占有率を示す。剥片石器の素材には、千曲川で容易に採取できる無斑晶質安山岩が多用されている。
⑤竪穴建物・敷石住居跡は、炉跡などの痕跡も含めると、栃倉式期から加曽利B1式期まで、最大36軒を数える。この期間の変遷は、栃倉式期1軒、加曽利EⅢ・Ⅳ式、沖ノ原Ⅱ式期7軒、称名寺式期1軒、堀之内1式期8軒、堀之内2式期13軒、加曽利B1式期3軒と推移する。敷石住居跡は堀之内1式から見られる。
⑥調査区北側の平坦面で、掘立柱建物跡6棟を確認した。分布域が重なる土坑群には、多くの柱穴規模の穴が含まれるため、さらに多数の掘立柱建物跡の存在が予想される。
⑦墓跡と確認できる確実な遺構は、堀之内2式期の甕被葬をおこなった配石墓1基である。遺物包含層の上面付近に多数の遺物集中、炭化物・焼土集中が広がり、多くは堀之内2式期前後である。
⑧調査区全体に炭化物が多く、1mm網のフルイで水洗採取した炭化物、焼けた動物骨は多量である。種実ではトチノキを最多に、オニグルミ、クリ、ササゲ属が同定された。動物骨ではイノシシが多く、ほかにヘビ類、サケ科、コイ科、サメ類が同定された。土器付着炭化物の年代測定により、縄文中・後期土器型式の年代値を提示できた。
⑨集落の構成要素としては、長野県に多い竪穴建物跡、敷石住居跡と、新潟県に多い掘立柱建物跡の両者を認める。土器様相では、中期の新潟県側主体から、後期の長野県側優勢へと変遷する状況がうかがえる。信州産黒曜石と、越後産アスファルトの利用も、信越交流の一端を物語る。信越国境地域の特徴が顕現した、千曲川本流に面して立地する集落の生活状況を物語る、貴重な調査事例となる。

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