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金沢城下町遺跡(兼六元町7番地点)

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/70160
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.70160
引用表記 金沢市埋蔵文化財センター 2018 『金沢市文化財紀要312:金沢城下町遺跡(兼六元町7番地点)』金沢市
金沢市埋蔵文化財センター 2018 『金沢城下町遺跡(兼六元町7番地点)』金沢市文化財紀要312
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書名 金沢城下町遺跡(兼六元町7番地点)
発行(管理)機関 金沢市 - 石川県
書名かな かなざわ じょうかまち いせき けんろく もとまち 7ばん ちてん
副書名 準用河川源太郎川雨水貯留施設整備工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
巻次
シリーズ名 金沢市文化財紀要
シリーズ番号 312
編著者名
編集機関
金沢市埋蔵文化財センター
発行機関
金沢市
発行年月日 20180328
作成機関ID 172014
郵便番号 9200374
電話番号 0762692451
住所 石川県金沢市上安原南60番地
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 金沢城下町遺跡(兼六元町7番地点)
遺跡名かな かなざわじょうかまちいせき
本内順位
遺跡所在地 石川県金沢市兼六元町7番地内
所在地ふりがな いしかわけんかなざわしけんろくもとまち7ばんちない
市町村コード 172014
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒 363359
東経(日本測地系)度分秒 1363957
北緯(世界測地系)度分秒
東経(世界測地系)度分秒
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.5695 136.6628
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20111112-20120209
調査面積(㎡)
723
調査原因 雨水貯留施設整備工事
遺跡概要
種別
その他
時代
古墳
江戸
主な遺構
大溝(古墳時代前期)
石列(江戸)
溝(江戸)
井戸(江戸)
ゴミ穴(江戸)
主な遺物
土師器(古墳時代)
須恵器(古墳時代)
近世陶磁器
近世瓦
舟材(江戸)
特記事項 古墳時代の大溝は周溝か。江戸時代の井戸枠に舟の底板を転用していたことが判明した。

遺跡名かな:かなざわじょうかまちいせき(けんろくもとまち7ばんちてん)
要約  雨水貯留施設整備工事に先立って平成23年度に実施した金沢城下町遺跡(兼六元町7番地点)の発掘調査報告。調査地は金沢城の東側約300mの地点に位置する武家地で、絵図等で確認できる範囲においては禄高150~500石クラスの武家が3軒あった場所と推定される。
 古墳時代では、平地式建物の周溝と目される古墳時代前期の大溝が1条検出されている。調査区周辺の地形から、当該期の集落は調査地の南西側に向けて展開していることが推測される。
 近世では、屋敷境界と思われる石組みの溝が1条、屋敷境を示す石列(土塀の基礎か)1条、井戸4基、近世のゴミ穴と考えられる大型土坑などが検出された。中でも井戸SE03の底からは舟の底板を転用した井戸枠が検出され、北陸における近世舟の構造の一部が明らかになった。また、調査区南東部からの色鍋島焼色絵皿片1点の出土や、調査区北側からいぶし瓦が多く出土している点も特筆すべき事項としてあげられる。
 当該発掘調査は、段丘縁辺部における古墳時代集落の発見とその分布の推定がなされたこと、近世においては検出された遺構の配置から武家屋敷地内における空間構成の一端が明らかになったことが成果としてあげられよう。絵図のと比較からその変遷を追うことのできる希少な調査結果であり、鍋島焼や腰瓦、舟底板などをはじめとする様々な出土遺物は、城下町の成立期から近代まで続く武家地における生活の様相を窺い知ることができる貴重な資料といえる。

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