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富山市豊田大塚・中吉原遺跡発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/18527
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.18527
引用表記 富山市教育委員会 埋蔵文化財センター 2013 『富山市埋蔵文化財調査報告58:富山市豊田大塚・中吉原遺跡発掘調査報告書』富山市教育委員会 埋蔵文化財センター
富山市教育委員会 埋蔵文化財センター 2013 『富山市豊田大塚・中吉原遺跡発掘調査報告書』富山市埋蔵文化財調査報告58
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書名 富山市豊田大塚・中吉原遺跡発掘調査報告書
発行(管理)機関 富山市 - 富山県
書名かな とやましとよたおおつか・なかよしわらいせきはっくつちょうさほうこくしょ
副書名 DSG WORLD豊田店駐車場棟新築工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告
巻次
シリーズ名 富山市埋蔵文化財調査報告
シリーズ番号 58
編著者名
編集機関
富山市教育委員会 埋蔵文化財センター
発行機関
富山市教育委員会 埋蔵文化財センター
発行年月日 20130725
作成機関ID 16201
郵便番号 9300091
電話番号 0764424246
住所 富山県富山市愛宕町1-2-24
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
タイトル 折衷型土器について
英語タイトル
著者
朝田 要
ページ範囲 71 - 72
NAID
都道府県 富山県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類) 土器
学問種別 考古学
テーマ
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約)
所収遺跡
遺跡名 豊田大塚・中吉原遺跡
遺跡名かな とよたおおつか・なかよしわらいせき
本内順位
遺跡所在地 富山県富山市豊田本町3丁目地内
所在地ふりがな とやまけんとやましとよたほんまちさんちょうめちない
市町村コード 16201
遺跡番号 0246
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 364335
東経(世界測地系)度分秒 1371412
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.726388 137.236666
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20120921-20121031
調査面積(㎡)
1031
調査原因 駐車場棟新築
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
古墳
平安
鎌倉
主な遺構
縄文晩期-沼
主な遺物
縄文晩期-縄文土器
打製石斧
磨製石斧
石鏃
石皿
砥石
特記事項 時代 : 縄文晩期 古墳前期
種別
集落
時代
主な遺構
古墳前期-掘立柱建物
竪穴建物
土坑
主な遺物
古墳前期-土師器
部材等加工木
柱根
特記事項
種別
時代
主な遺構
平安-溝
土坑
柱穴
道路状遺構
主な遺物
平安-土師器
須恵器
板材
特記事項
種別
時代
主な遺構
鎌倉-掘立柱建物
貯水池状遺構
土坑
柱穴
主な遺物
鎌倉-珠洲
中世土師器
中国製陶磁器
水輪(五輪塔)
特記事項
要約  縄文時代晩期の遺構は、調査区北端に位置し、約150m離れた1995年度調査区で検出した沼地の延長の可能性が高い沼SD01のみである。沼からは縄文時代晩期の土器がまとまって出土しており、当該期における近隣地域での活発な活動がうかがえる。
 古墳時代前期の遺構として、沼SD01およびその湖畔的立地に成立した集落の遺構である竪穴建物・竪穴状遺構や掘立柱建物、大型士坑等がある。掘立柱建物の柱の放射性炭素年代測定結果が、弥生時代中期のものがあるが、遺物が出土していないことから古木効果や材の転用の可能性が高く、集落の中心となる時期は古墳時代初頭~前期であると推定できる。前回調査区では沼の肩部で木組遺構や木道、井戸等を検出するとともに、弥生時代終末期~古墳時代初頭(月影式~白江式期)の土器が多量に出土した。今回調査区の沼の肩部では古墳時代初頭~前期(白江式~古府クルビ式期)の土器集中廃棄が確認でき、南側に立地する同時期の土器が多量に廃棄された大型土坑とほぼ同時期に水辺の祭把が行われたと可能性が高い。このようなまとまった量の遺物の出土および遺物の時期差は、集落の拡大または中心の移動の結果であり、当集落が長期間存続したと推定できる。これにより、約450m北東に立地する古墳時代前期の方墳「ちょうちょう塚」を当集落の長の墓とする地域の拠点的集落と考える。
 平安時代の遺構として、道路状遺構があり、幅5.5mの間隔で、東西方向に平行に伸びる。近隣の同時期の遺跡の調査結果から、当遺跡内を横断し、郡衙や駅家、荘園などを結ぶ主要な道路であると推察でき、1995年度調査区で検出した溝から出土した律令祭記具は、交差点付近で行われた祭杷の関連遺物である可能性がある。
 鎌倉時代の遺構として、貯水池状遺構とそれに連結し用水的な役割を果たしたと推察した溝、そこから北側に拡がる鋤溝群(畠)、南側には雨落ち溝を伴う1×3間の側柱建物がある。そのため、溝の北側に生産域、南側に居住域が拡がっていた可能性が高い。

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