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黒崎種田遺跡発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/88598
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.88598
引用表記 株式会社アーキジオ 2020 『富山市埋蔵文化財調査報告101:黒崎種田遺跡発掘調査報告書』富山市教育委員会
株式会社アーキジオ 2020 『黒崎種田遺跡発掘調査報告書』富山市埋蔵文化財調査報告101
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書名 黒崎種田遺跡発掘調査報告書
発行(管理)機関 富山市 - 富山県
書名かな くろさきたねだいせきはっくつちょうさほうこくしょ
副書名 富山県医師会館建築工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告
巻次
シリーズ名 富山市埋蔵文化財調査報告
シリーズ番号 101
編著者名
編集機関
株式会社アーキジオ
発行機関
富山市教育委員会
発行年月日 20200831
作成機関ID 16201
郵便番号 939-2798
電話番号 076-465-2146
住所 富山県富山市婦中町速星754 婦中行政サービスセンター本館3階
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 黒崎種田遺跡
遺跡名かな くろさきたねだいせき
本内順位
遺跡所在地 富山市黒崎
所在地ふりがな とやましくろさき
市町村コード 16201
遺跡番号 0550
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 363910
東経(世界測地系)度分秒 1371220
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.652777 137.205555
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20190122-20191111
調査面積(㎡)
784.87
調査原因 富山県医師会館建設工事
遺跡概要
種別
集落
城館
散布地
時代
古代(細分不明)
鎌倉
南北朝
室町
戦国
近世(細分不明)
主な遺構
鎌倉井戸
土坑
室町~戦国井戸
掘立柱建物
柵列
区画溝
土坑
馬小屋
主な遺物
鎌倉~戦国中世土師器
金付き中世土師器
珠洲
越前
八尾
青磁
白磁
青白磁
漆器
曲物
下駄
折敷
編み物
石臼
碁石
火打石
砥石
切羽
馬の歯
特記事項 室町時代~戦国時代の武家屋敷地に関連する遺構・遺物を確認
要約  黒崎種田遺跡は富山市街地の南、常願寺川と神通川・熊野川の複合扇状地に立地する。調査区の標高は約23mである。
 ほぼ表土直下の遺構面において、柵列1列、掘立柱建物1基~2基、溝18条、井戸12基、土坑26基、ピット137基、不明遺構8基を検出した。遺構は13~15世紀を主体とし、わずかに16世紀以降に降るものがある。
 14~15世紀は、区画溝に囲まれた屋敷地が存在する。12基の井戸は13~15世紀の時期幅があり、北西-南東方向に直線的に分布することから、地下水脈に沿って井戸を掘ったことが推測される。1基の井戸からは、使用後に石組を取り外して井戸終いの祭祀を行った状況が認められた。このほか馬小屋遺構1基を確認したほか、土坑のから馬の歯が出土し、馬の頭部を埋納する儀礼を行っていたことが判明した。また、県内初となる金付きの土師器皿や多数の木製品の出土も特筆される。
 本調査区の約300m南には、県内最大級の居館とされる蜷川館跡が存在する。検出遺構は、蜷川氏の活躍時期や蜷川館跡で採集されている遺物の時期と重なる部分が多く、本調査区付近は蜷川氏一族または家臣の有力武士が居住した屋敷地であったと考えられる。

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