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川辺堀之内遺跡・No.16遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/122048
引用表記 公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター 2022 『東京都埋蔵文化財センター調査報告369:川辺堀之内遺跡・No.16遺跡』公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター
公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター 2022 『川辺堀之内遺跡・No.16遺跡』東京都埋蔵文化財センター調査報告369
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ファイル
書名 川辺堀之内遺跡・No.16遺跡
発行(管理)機関 (公財)東京都教育支援機構東京都埋蔵文化財センター - 東京都
書名かな かわべほりのうちいせき・なんばー16いせき
副書名 一般国道20号(日野バイパス(延伸))建設事業に伴う埋蔵文化財発掘調査
巻次 1
シリーズ名 東京都埋蔵文化財センター調査報告
シリーズ番号 369
編著者名
編集機関
公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター
発行機関
公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター
発行年月日 20220228
作成機関ID 13224
郵便番号 2060033
電話番号 0423748044
住所 東京都多摩市落合一丁目14 番2
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 川辺堀之内遺跡
遺跡名かな かわべほりのうちいせき
本内順位
遺跡所在地 東京都日野市川辺堀之内561、565、568、574他
所在地ふりがな とうきょうとひのしかわべほりのうち561、565、568、574ほか
市町村コード 13212
遺跡番号 017
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 353956
東経(世界測地系)度分秒 1392348
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.665555 139.396666
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20161001-20190331
調査面積(㎡)
7203
調査原因 道路
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
主な遺構
敷石住居跡1軒
土坑3基
集石1基
主な遺物
土器
石器
石製品
炭化種実
特記事項 敷石住居跡、石棒
種別
散布地
時代
古墳
主な遺構
竪穴状遺構1基
土坑1基
主な遺物
土師器
石製品
特記事項
種別
散布地
時代
平安
主な遺構
竪穴建物跡15棟
掘立柱建物跡1棟
ピット27基
土坑8基
溝6条
焼土跡
遺物集中地点1ヵ所
主な遺物
土師器
須恵器
灰釉陶器
緑釉陶器
鉄製品
石製品
焼成粘土塊
炭化種実
特記事項 集落跡、並走する2 条の溝
種別
散布地
時代
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
掘立柱建物跡4棟
礎石9基
ピット1247基
竪穴状遺構9基
溝28条
地下式坑18基
土坑126基
井戸10基
水場遺構1基
墓2基
集石1基
整地層1ヵ所
焼土跡1基
主な遺物
陶器
磁器
土器
銭貨
木製品
鉄滓
石製品
人骨
特記事項 方形居館の可能性のある屋敷跡
種別
散布地
時代
近代(細分不明)
主な遺構
建物跡(関連施設を含む)1棟
溝1条
土坑5基
石組遺構2基
主な遺物
陶器
磁器
土器
煉瓦
銭貨
金属製品
石製品
ガラス製品
骨角製品
特記事項 養蚕関連施設を有する建物跡
要約  川辺堀之内遺跡は日野市の中央部、日野市川辺堀之内に所在し、浅川左岸に広がる中位段丘直下の低位段丘面に立地する。発掘調査は一般国道20 号( 日野バイパス( 延伸)) 建設事業に伴い、平成28 年10 月から平成31 年3 月まで行っている。調査総面積
は7,203㎡に及ぶ。今回の調査では、縄文時代の敷石住居跡や陥し穴土坑、集石、古墳時代前期の竪穴状遺構、古墳時代後期の土坑、平安時代の竪穴建物跡や掘立柱建物跡、溝、土坑、焼土跡、遺物集中地点、中世・近世の掘立柱建物跡や溝、竪穴状遺構、地下式坑、土坑、近代の養蚕関連施設等の遺構と遺物が検出された。
 縄文時代では、中期末から後期初頭の敷石住居跡が検出された。住居跡に敷き詰められた敷石や炉が良好に残存し、炉の北側
には、緑色片岩の石棒が横たえられており、何らかの祭祀儀礼が行われていたことを推測させる。奈良・平安時代の遺構として
は、15 棟の竪穴建物跡と調査区を並走して横断する2 条の溝の存在が注目される。低位段丘面や沖積低地に立地する集落遺跡の
実態を考える上で、興味深い調査成果である。中世・近世では、方形居館になる可能性がある区画溝や掘立柱建物跡、溝、地下式坑、井戸、土坑等多種多様な遺構群が検出された。これらの遺構群は、隣接する川辺堀之内城と関連する屋敷地を構成すると思われ、文献資料の乏しいこの時期における重要な成果となった。また、近代においては、養蚕関連施設を有する建物跡の調査を行った。多様な施設を備える遺構で、明治時代以降の日野市の近代化の様相を具体的に示す貴重な調査例となった。

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