北ノ内遺跡・助五郎内遺跡・星ノ宮遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/27529
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.27529
引用表記 公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センタ−  2014 『栃木県埋蔵文化財調査報告369:北ノ内遺跡・助五郎内遺跡・星ノ宮遺跡』公益財団法人とちぎ未来づくり財団他
公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センタ−  2014 『北ノ内遺跡・助五郎内遺跡・星ノ宮遺跡』栃木県埋蔵文化財調査報告369
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書名 北ノ内遺跡・助五郎内遺跡・星ノ宮遺跡
発行(管理)機関 (公財)とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター - 栃木県
書名かな きたのうちいせき・すけごろううちいせき・ほしのみやいせき
副書名 農地整備事業(経営体育成型)小貝川沿岸2期地区における埋蔵文化財発掘調査
巻次 第2分冊
シリーズ名 栃木県埋蔵文化財調査報告
シリーズ番号 369
編著者名
編集機関
公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センタ− 
発行機関
公益財団法人とちぎ未来づくり財団
栃木県教育委員会
発行年月日 20140326
作成機関ID 09000
郵便番号 3290418
電話番号 0285448441
住所 栃木県下野市紫474番地
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
タイトル 小貝川上流域における集落の動向と平安時代の開発
英語タイトル
著者
永井 三郎
ページ範囲 323 - 328
NAID
都道府県 栃木県
時代 古墳 飛鳥白鳳 奈良 平安
文化財種別
史跡・遺跡種別 集落
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約)
タイトル 北ノ内遺跡出土の須恵器にみられる獣足跡
英語タイトル
著者
永井 三郎
ページ範囲 329 - 334
NAID
都道府県 栃木県
時代 古墳 飛鳥白鳳 奈良 平安
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類) 土器
学問種別
テーマ
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約)
所収遺跡
遺跡名 助五郎内遺跡
遺跡名かな すけごろううちいせき
本内順位
遺跡所在地 栃木県芳賀郡市貝町文谷地内
所在地ふりがな とちぎけんはがぐんいちかいまちふみやちない
市町村コード 09344
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 363329.33
東経(世界測地系)度分秒 1400608.17
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.558147 140.102269
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100430-20110330
調査面積(㎡)
4700
調査原因 農地整備事業
遺跡概要
種別
集落
時代
古墳
奈良
平安
主な遺構
掘立柱建物跡4棟
竪穴建物跡52軒
土坑27基
主な遺物
土師器
須恵器
鉄製品
土製品
特記事項 竪穴建物跡から大型の紡錘 車型土製品が出土。
遺跡名 星ノ宮遺跡
遺跡名かな ほしのみやいせき
本内順位
遺跡所在地 栃木県芳賀郡市貝町文谷地内
所在地ふりがな とちぎけんはがぐんいちかいまちふみやちない
市町村コード 09344
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 363356.78
東経(世界測地系)度分秒 1400610.33
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.565772 140.102869
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100430-20110330
20110701-20120330
調査面積(㎡)
11100
調査原因 農地整備事業
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
古墳
奈良
平安
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
掘立柱建物跡 40棟
竪穴建物跡 3軒
掘立柱柵列跡 5列
方形竪穴 10基
井戸 24基
溝跡 4条
土坑 462基
主な遺物
縄文式土器
土師器
須恵器
陶磁器
瓦質土器
鉄製品
石製品
特記事項 古墳時代後期の竪穴建物跡は焼失住居と考えられる。
古瀬戸入子が出土。鎌倉期の遺構の存在が推測される。
要約  小貝川左岸の丘陵上に位置する古墳〜平安時代の集落遺跡である。古墳時代は 6 世紀 後葉〜 7 世紀中葉まで安定的に経営され、停滞期を挟んで平安時代の 9 世紀中葉に急激に拡大する。9 世紀後葉も集落のピークは続き、10 世紀前半に終焉を迎える。9 世紀中葉の竪穴建物跡から大型の紡 錘車型土製品が出土している。
 星ノ宮遺跡は小貝川左岸の丘陵上に位置する古墳時代、室町時代、江戸時代の集落遺跡である。古墳 時代の竪穴建物跡は 3 軒が確認された。SI-20 は焼失家屋と考えられ、祭祀用と思われる土器が出土した。 室町〜江戸時代の掘立柱建物は 6 期の変遷がみられるが、出土遺物から鎌倉時代に遡る遺構の存在が推 測される。特に古瀬戸入子は全国的に見ても出土遺跡が限られており、当遺跡が中世小貝川流域におい て一定の役割を果たしたことが考えられる。
 星ノ宮遺跡出土の板材と北ノ内遺跡出土の貝類について分析した。板材は樹種同定の結果モミ属、放 射性炭素年代測定の結果は 13 世紀末〜 14 世紀初頭である。貝類はカワシンジュガイと同定された。
 北ノ内遺跡・北ノ内遺跡(2 次調査)・助五郎内遺跡・星ノ宮遺跡について総括した。第1節で遺物 の変遷、第2節で遺構の変遷を示した。第3節「北ノ内遺跡の建物群」では、北ノ内遺跡の 2 次調査 で確認された掘立柱建物群と四面廂建物について検討し、遺跡の性格を豪族居宅と位置付けた。第 4 節 「小貝川上流域における集落の動向と平安時代の開発」では、小貝川上流域における古墳〜平安時代の 集落遺跡を検討した。奈良時代に小貝川と支流の合流部で開発が行われ、平安時代に入ると小貝川沿岸 の狭小な谷部にも開発の手が進められた。北ノ内遺跡はそれを主導した有力者の居宅であり、開発経営 拠点と位置付けた。また「目」墨書土器が示す国司との関係は、国司が勧農政策の一環として地域の開 発経営拠点を訪れたものと考えた。第 5 節「北ノ内遺跡出土の須恵器にみられる獣足跡」では須恵器に ついた獣足跡について検討し、タヌキのものである可能性が高いと判断した。

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