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平成18年度発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/13046
DOI 二次元コード
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.13046
引用表記 財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター 2007 『岩手県文化振興事業団埋蔵文化財調査報告書505:平成18年度発掘調査報告書』財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター
財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター 2007 『平成18年度発掘調査報告書』岩手県文化振興事業団埋蔵文化財調査報告書505
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書名 平成18年度発掘調査報告書
発行(管理)機関 (公財)岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター - 岩手県
書名かな へいせい18ねんどはっくつちょうさほうこくしょ
副書名 山舘遺跡・武道4遺跡第2次調査・大曲遺跡・中村遺跡第2次調査・高日向遺跡・雲南遺跡・坂下遺跡第9次調査・八木沢駒込1遺跡・宮古道路関連可能性あり8・隠里3遺跡・木戸井内4遺跡・隠里8遺跡・ほか調査概報
巻次
シリーズ名 岩手県文化振興事業団埋蔵文化財調査報告書
シリーズ番号 505
編著者名
編集機関
財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター
発行機関
財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター
発行年月日 20070326
作成機関ID 03201
郵便番号 0200853
電話番号 0196389001
住所 岩手県盛岡市下飯岡11-185
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 山舘遺跡
遺跡名かな やまだていせき
本内順位 1
遺跡所在地 岩手県二戸市野々上字大舘14ほか
所在地ふりがな いわてけんにのへしののうえあざおおだて14ほか
市町村コード 03213
遺跡番号 LE89-0255
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 401917
東経(世界測地系)度分秒 1411655
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.321388 141.281944
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060601-20060714
調査面積(㎡)
452
調査原因 国営馬淵川沿岸農業水利事業に伴う緊急発掘調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
古代(細分不明)
不明
主な遺構
陥し穴状
土坑
堀状
柱穴状
土坑
主な遺物
縄文土器
石器
特記事項 縄文土器は殆どが後期、晩期で破片のため接合不可。

種別:散布地 狩猟場
主な時代:縄文 古代 不明
遺跡名 武道Ⅳ遺跡 第2次
遺跡名かな ぶどう4いせき
本内順位 2
遺跡所在地 岩手県盛岡市玉山区芋田字武道53-68ほか
所在地ふりがな いわてけんもりおかしたまやまくいもだあざぶどう53-68ほか
市町村コード 03201
遺跡番号 KE57-0197
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 395127
東経(世界測地系)度分秒 1411036
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 39.8575 141.176666
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060501-20060531
調査面積(㎡)
1890
調査原因 国道4号渋民バイパス建設事業に伴う緊急発掘調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
平安
不明
主な遺構
土坑
陥し穴状
竪穴住居
焼土
柱穴状
土坑
主な遺物
縄文土器
土師器
須恵器
粘土塊
羽口
台石
特記事項 種別:狩猟場
遺跡名 大曲遺跡
遺跡名かな おおまがりいせき
本内順位 3
遺跡所在地 岩手県花巻市石鳥谷町戸塚9地割48番地1ほか
所在地ふりがな いわてけんはなまきしいしどりやちょうとつか9ちわり48ばんち1ほか
市町村コード 03205
遺跡番号 LE97-2166
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 392747
東経(世界測地系)度分秒 1411034
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 39.463055 141.176111
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060407-20060428
調査面積(㎡)
250
調査原因 経営体育成基盤整備事業戸塚地区に伴う緊急発掘調査
遺跡概要
種別
集落
散布地
時代
縄文
平安
不明
主な遺構
陥し穴状
竪穴住居
土坑
焼土
主な遺物
縄文土器
石器
土師器
須恵器
鉄製品
石器
特記事項 種別:集落 狩猟場
主な時代:縄文 平安 不明
遺跡名 中村遺跡 第2次
遺跡名かな なかむらいせき
本内順位 4
遺跡所在地 岩手県花巻市石鳥谷町八重畑18地割18番地
所在地ふりがな いわてけんはなまきしいしどりやちょうやえはた18ちわり18ばんち
市町村コード 03205
遺跡番号 ME06-2387
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 392606
東経(世界測地系)度分秒 1410912
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 39.434999 141.153333
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060407-20060519
調査面積(㎡)
3600
調査原因 経営体育成基盤整備事業八重畑地区に伴う緊急発掘調査
遺跡概要
種別
集落
時代
平安
不明
主な遺構
竪穴住居
土坑
柱穴状
小土坑
主な遺物
土師器坏
長頸壺
須恵器甕
特記事項 主な時代:平安 不明
遺跡名 高日向遺跡
遺跡名かな たかひなたいせき
本内順位 5
遺跡所在地 岩手県奥州市胆沢区小山字前四ツ屋378-1ほか
所在地ふりがな いわてけんおうしゅうしいさわくおやまあざまえよつや378-1ほか
市町村コード 03215
遺跡番号 NE46-1244
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 390455
東経(世界測地系)度分秒 1410639
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 39.081944 141.110833
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060407-20060426
調査面積(㎡)
1129
調査原因 経営体育成基盤整備事業徳岡東部地区に伴う緊急発掘調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
近世(細分不明)
近代(細分不明)
主な遺構
陥し穴状
土坑
主な遺物
縄文土器
特記事項 種別:狩猟場
主な時代:近世以降
遺跡名 雲南遺跡
遺跡名かな うんなんいせき
本内順位 6
遺跡所在地 岩手県奥州市江刺区藤里字雲南127他
所在地ふりがな いわてけんおうしゅうしえさしくふじさとあざうんなん127ほか
市町村コード 03215
遺跡番号 NE09-2111
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 391021
東経(世界測地系)度分秒 1411538
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 39.1725 141.260555
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060919-20061106
調査面積(㎡)
3200
調査原因 交流ネットワーク道路整備事業に伴う発掘調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
主な遺構
遺物包含層(晩期)
主な遺物
縄文土器
土版
特記事項 種別:遺物包含層
遺跡名 坂下遺跡 第9次
遺跡名かな さかしたいせき
本内順位 7
遺跡所在地 岩手県西磐井郡平泉町平泉字坂下11-15ほか
所在地ふりがな いわてけんにしいわいぐんひらいずみちょうひらいずみあざさかした11-15ほか
市町村コード 03402
遺跡番号 NE76-0000
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 385956
東経(世界測地系)度分秒 1410635
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 38.998888 141.109722
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060904-20061102
調査面積(㎡)
1125
調査原因 一関遊水地事業JR東北本線衣川橋橋梁改築工事に伴う緊急発掘調査
遺跡概要
種別
社寺
時代
平安
主な遺構
建物跡
柱穴
主な遺物
かわらけ
特記事項 建物跡・柱穴は12世紀より新しい可能性大。
遺跡名 八木沢駒込1遺跡
遺跡名かな やぎさわこまごめ1いせき
本内順位 08
遺跡所在地 岩手県宮古市大字八木沢第8地割字駒込29‐1ほか
所在地ふりがな いわてけんみやこしおおあざやぎさわだい8ちわりあざこまごめ29-1ほか
市町村コード 03202
遺跡番号 LG43-1206
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 393635
東経(世界測地系)度分秒 1415556
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 39.609722 141.932222
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060410-20061121
調査面積(㎡)
1928
調査原因 道路整備事業に伴う確認調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
竪穴住居跡4
主な遺物
縄文土器
特殊磨石
磨石
磨製石斧
特記事項
種別
その他の生産遺跡
時代
古代(細分不明)
主な遺構
住居状遺構4
主な遺物
羽口
鉄滓
鉄製品
特記事項
種別
時代
近世(細分不明)
主な遺構
土坑5
墓壙2
主な遺物
近世陶器
近世墓標
特記事項 種別:その他の墓
遺跡名 可能性あり8
遺跡名かな かのうせいあり8
本内順位 09
遺跡所在地 岩手県宮古市大字八木沢第8地割字駒込7‐1ほか
所在地ふりがな いわてけんみやこしおおあざやぎさわだい8ちわりあざこまごめ7-1ほか
市町村コード 03202
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 393645
東経(世界測地系)度分秒 1415604
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 39.6125 141.934444
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060410-20061121
調査面積(㎡)
274
調査原因 道路整備事業に伴う試掘調査
遺跡概要
種別
その他の生産遺跡
時代
不明
主な遺構
不定形遺構1
主な遺物
鉄釘
特記事項
遺跡名 隠里3遺跡
遺跡名かな かくれざと3いせき
本内順位 10
遺跡所在地 岩手県宮古市大字八木沢第3地割字中村119‐3ほか
所在地ふりがな いわてけんみやこしおおあざやぎさわだい3ちわりあざなかむら119-3ほか
市町村コード 03202
遺跡番号 LG33-2292
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 393735
東経(世界測地系)度分秒 1415546
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 39.626388 141.929444
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060410-20061121
調査面積(㎡)
1550
調査原因 道路整備事業に伴う確認調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
竪穴住居3
主な遺物
縄文土器
特記事項
種別
時代
古代(細分不明)
主な遺構
陥し穴2
土坑5
炭窯4
焼土遺構1
主な遺物
土師器
特記事項
遺跡名 木戸井内4遺跡
遺跡名かな きどいない4いせき
本内順位 11
遺跡所在地 岩手県宮古市大字千徳第14地割字木戸井内71
所在地ふりがな いわてけんみやこしおおあざせんとくだい14ちわりあざきどいない71
市町村コード 03202
遺跡番号 LG33-2263
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 393722
東経(世界測地系)度分秒 1415544
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 39.622777 141.928888
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060410-20061121
調査面積(㎡)
546
調査原因 道路整備事業に伴う確認調査
遺跡概要
種別
集落
その他の生産遺跡
時代
縄文
古代(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
竪穴住居跡8
住居状遺構4
工房跡1
はたけ跡3
遺物包含層2
土坑5
溝跡1
主な遺物
縄文土器
磨製石斧
土師器
須恵器
羽口
鉄滓
鉄製品
特記事項
遺跡名 隠里8遺跡
遺跡名かな かくれざと8いせき
本内順位 12
遺跡所在地 岩手県宮古市大字千徳第14地割字木戸井内11‐8ほか
所在地ふりがな いわてけんみやこしおおあざせんとくだい14ちわりあざきどいない11-8ほか
市町村コード 03202
遺跡番号 LG33-2260
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 393726
東経(世界測地系)度分秒 1415531
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 39.623888 141.925277
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060410-20061121
調査面積(㎡)
1324
調査原因 道路整備事業に伴う確認調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
古代(細分不明)
主な遺構
竪穴住居跡18
住居状遺物4
遺物包含層2
土坑18
構跡2
盛土状遺構1
主な遺物
縄文土器
弥生土器
磨石
剥片
土師器
鉄滓
鉄製品
陶磁器
特記事項
要約 【山舘遺跡】
縄文時代~古代の以降を確認した。縄文時代は土坑・陥し穴状遺構などの遺構や土器・石器などの遺物が見つかり、生活の場や狩猟場として利用していたことが確認された。古代では溝跡・堀状遺構などが確認されたが、遺物は出土しておらず、集落の中心から離れた場所であったと考えられる。
【武道4遺跡 第2次調査】
縄文時代を平安時代の複合遺跡。縄文期の遺構は土坑と陥し穴遺構で、一時期は狩り場としての利用がなされていたものと思われる。平安期の遺構は竪穴住居跡、土坑、焼土遺構、柱穴状土坑で、いずれにもTo-aテラフが絡む。10世紀初頭前後の遺構と推定される。土坑埋土は人為的な埋め戻しが多く、焼土粒・ブロックの混入も顕著に見られる。
【大曲遺跡】
縄文時代の陥し穴状遺構、平安時代の竪穴住居跡・土坑が検出された。大曲遺跡では昭和49年の東北新幹線建設に係る発掘調査でも、今回の調査で見つかっている竪穴住居跡とほぼ同時期とみられる平安時代(9世紀後半?10世紀初頭頃)の焼失住居が1棟、A区の約60m西、現在の新堀堰になっている部分から見つかっている。また、今回の調査では縄文時代に帰属すると考えられる溝状の陥し穴状遺構が検出されている。以上のことから、大曲遺跡は縄文時代の狩猟場であるとともに、平安時代の集落跡であった可能性が出てきた。
【中村遺跡 第2次調査】
中村遺跡は、花巻市石鳥谷町に位置し、北上川東岸の自然堤防上に立地する。第2次調査では、平安時代の竪穴住居跡1棟、土坑2基、溝跡2条、柱穴状土坑17個などの遺構を検出し、遺物は、主に竪穴住居跡から、土師器甕、坏、須恵器甕などが出土した。平安時代の集落の一部である可能性が判明した。
【高日向遺跡】
縄文時代の陥し穴状遺構と土坑、近世以降の溝跡を検出。縄文時代に本調査区付近は狩り場として利用されていたものと思われる。また、土坑埋土から前期初頭~前葉頃の縄文土器が出土しており、付近に同時期の生活痕跡が存在する可能性が高い。
【雲南遺跡】
本遺跡は伊手川右岸の自然堤防および後背湿地にあたる。縄文時代の遺物は殆どが東側自然堤防上から出土しており、疎らな遺物包含層(縄文時代晩期)を形成している。本遺跡の東方200mには土地所有者による耕地造成時に縄文時代晩期、平安時代の土師器・須恵器が出土しており、集落の中心が一段上位の河岸段丘上に存在する可能性を示唆している。また。現表土下15?80cm下位から、造成土および洪水砂に覆われた状態の旧水田面を検出している。
【坂下遺跡 第9次調査】
遺跡は国指定特別史跡中尊寺の東側に隣接している。今次調査区の大半は湧水のある低位面で、12世紀に帰属する遺構はなかった。遺跡の主体は西側の高位面にあるものと思われ、出土遺物も高位面から流入した可能性が高い。
【八木沢駒込1遺跡】
本遺跡は八木沢川西岸に立地し、西部の山地から続く尾根部と隣接する斜面部・谷部及び八木沢川が迂回する独立丘陵で構成される。調査区北側の独立丘陵上は縄文時代晩期の集落跡で、独立丘陵麓の八木沢川沿い平坦部は製鉄関連のスペースであった。調査区南側は縄文時代の集落で、一部は宝永年間(1704~1710年)に墓域として使われた空間であったと想定される。
【可能性あり8】
宮古湾に向かって北流する八木沢川西岸に位置し、現況は山林である。西部の山地から続く尾根部と隣接する斜面部・谷部で構成される。急峻で集落形成には適さない地形である。尾根部・谷部共に明瞭な遺構は確認できず、南側斜面部で焼土を伴う不定形遺構が1基のみ検出されたが、それに伴う遺物は確認できなかった。時期は不明である。
【隠里3遺跡】
北上山地から宮古湾に注ぐ閉伊川と宮古湾に向かって北流する八木沢川に挟まれた山地に立地し、現況は山林である。西部の山地から続く尾根部と隣接する斜面部及び谷部で構成される。調査区北側は、送電線鉄塔とそれに伴うアース線、作業道路などで削平を受けているところがある。遺構が確認されたのは調査区南側と北側のそれぞれ限られた範囲である。竪穴住居跡は平面形や出土遺物から古代に属ずるものと想定される。陥し穴は尾根頂部付近、土坑は谷部、炭窯は谷部と斜面部で検出したが、いずれも時期不明である。本遺跡と隣接する八木沢2遺跡北端の尾根部は遺構が高密度で確認されているが、本遺跡の遺構密度は低い。
【木戸井内4遺跡】
北上山地から宮古湾に注ぐ閉伊川と宮古湾に向かって北流する八木沢川に挟まれた山地に立地し、現況は山林である。西部の山地から続く尾根部と隣接する斜面部及び谷部で構成される。調査区内のほぼ全域に高い密度で遺構・遺物が分布している。調査区南側と北側の谷部ではたけ跡、北端の尾根部で竪穴住居跡、調査区中央から北側の尾根部・斜面部で製鉄関連の遺構・遺物を確認した。縄文時代~古代以降の複合遺跡である。
【隠里8遺跡】
北上山地から宮古湾に注ぐ閉伊川と宮古湾に向かって北流する八木沢川に挟まれた山地に立地し、現況は畑地・山林である。西部の山地から続く尾根部と隣接する斜面部及び谷部で構成される。調査区中央~東側にかけての尾根部と斜面部では高い密度で遺構・遺物が分布している。縄文時代の竪穴住居跡が7棟、古代の竪穴住居跡が11棟検出され、複合遺跡であることを確認した。調査区西側は急峻な斜面と平坦な谷部で構成され、谷部は湧水があり集落の形成には適さない。西側の谷部・斜面部共に明確な遺構は確認されず、わずかに出土した遺物もこの場所に由来するものではない可能性が高い。

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