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二枚橋(1)遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/62071
引用表記 青森県埋蔵文化財調査センター 2017 『青森県埋蔵文化財調査報告書581:二枚橋(1)遺跡』青森県教育委員会
青森県埋蔵文化財調査センター 2017 『二枚橋(1)遺跡』青森県埋蔵文化財調査報告書581
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ファイル
書名 二枚橋(1)遺跡
発行(管理)機関 青森県埋蔵文化財調査センター - 青森県
書名かな にまいばし(1)いせき
副書名 一般国道279号二枚橋バイパス道路改築事業に伴う遺跡発掘調査報告
巻次
シリーズ名 青森県埋蔵文化財調査報告書
シリーズ番号 581
編著者名
編集機関
青森県埋蔵文化財調査センター
発行機関
青森県教育委員会
発行年月日 20170324
作成機関ID
郵便番号 038-0042
電話番号 017-788-5701
住所 青森県青森市新城大字天田内152-15
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 二枚橋(1)遺跡 第3次-第6次
遺跡名かな にまいばし(1)いせき
本内順位
遺跡所在地 青森県むつ市大畑町大畑道
所在地ふりがな あおもりけんむつしおおはたまちおおはたみち
市町村コード 02208
遺跡番号 208146
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 412448
東経(世界測地系)度分秒 1410938
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 41.413333 141.160555
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090708-20090724
20100506-20101112
20120530-20120727
20150423-20150730
調査面積(㎡)
580
3400
2500
1250
調査原因 道路改築事業に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
竪穴住居12
掘立柱建物9
柱穴456
土坑45
焼土遺構2
溝状遺構1
集石遺構1
主な遺物
縄文土器
石器
土製品
石製品
特記事項 ・縄文時代厚手無文土器と早期前葉日計式が伴う竪穴建物跡を検出
・縄文時代後期初頭の環状に配置された柱穴群と掘立柱建物跡を検出
・縄文時代晩期後葉の土坑墓を検出
種別
時代
弥生
主な遺構
土坑10
柱穴1
主な遺物
弥生土器
石器
石製品
特記事項 包含層と土坑墓を検出
碧玉製の管玉が伴う
要約  本遺跡は、むつ市大畑町の中心市街地を流れる大畑川左岸に広がる段丘上に位置する。この一帯は、北西に聳える燧丘視野の先端に位置し、海岸線近くで急崖を成すが、遺跡周辺は比較的平坦であり、民家や畑地として利用されている。標高は20~30mほどとなっており、遺跡南東側は茶水川によって深く浸食される。本遺跡の発掘調査は、昭和41年(1966)に東北大学考古学研究室によって初めて行われた。約半世紀ぶりとなる本事業の主な成果として、縄文時代早期前葉・後期前葉・晩期後葉、弥生時代前期~中期前葉の遺構・遺物の発見が挙げられる。縄文時代早期前葉は、目下、本県下北地方最古の集落跡であり、厚手無文土器ないし日計式土器前半期にかけて数棟程度の小規模集落を形成していたと予想される。明確な上屋構造を持たない竪穴建物跡の周囲には土坑が設けられており、最終的に土器破片や石器類(石錘、特殊磨石等)が散在する姿が復元される。土器付着炭化物分析により、14C年代で約9000~9200yrBP、堅果類や海洋資源(海棲哺乳類)の調理が行われていたことが判明した。縄文時代後期初頭は、環状配置を示す柱穴群に竪穴建物跡と掘立柱建物跡が伴う集落跡であり、やや離れた別地点にも同時期の竪穴建物跡や土坑などが存在する。縄文時代晩期後葉は、土坑墓とみられる墓が点的に認められた。茶水川対岸の二枚橋(2)遺跡で同時期のまとまった資料が得られており、遺物包含層(S3区)のほか、小規模な土坑群2ヶ所を確認した。碧玉製管玉17点のうち、16点はSK85に副葬されていた可能性が高い。

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