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米山(2)遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/72459
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.72459
引用表記 青森県埋蔵文化財調査センター 2020 『青森県埋蔵文化財調査報告書613:米山(2)遺跡』青森県教育委員会
青森県埋蔵文化財調査センター 2020 『米山(2)遺跡』青森県埋蔵文化財調査報告書613
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書名 米山(2)遺跡
発行(管理)機関 青森県埋蔵文化財調査センター - 青森県
書名かな よねやま(2)いせき
副書名 新青森県総合運動公園整備事業に伴う遺跡発掘調査報告
巻次 8
シリーズ名 青森県埋蔵文化財調査報告書
シリーズ番号 613
編著者名
編集機関
青森県埋蔵文化財調査センター
発行機関
青森県教育委員会
発行年月日 20200311
作成機関ID
郵便番号 0380042
電話番号 0177885701
住所 青森県青森市新城字天田内152 - 15
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 米山(2)遺跡
遺跡名かな よねやま(2)いせき
本内順位 1
遺跡所在地 青森県青森市大字宮田字米山
所在地ふりがな あおもりけんあおもりしおおあざみやたあざよねやま
市町村コード 02201
遺跡番号 211276
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 405026
東経(世界測地系)度分秒 1405050
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.840555 140.847222
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20160426-20161026
20170420-20171025
調査面積(㎡)
19000
9300
調査原因 記録保存調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
自然流路跡1
主な遺物
土器(縄文早期中葉、中期末葉~後期前葉、後期後葉)
石器
特記事項 縄文時代中期末から後期前葉と後期後葉に捨て場として利用された自然流路跡を確認した。

遺跡名かな:よねやまかっこにいせき
種別
散布地
時代
弥生
古代(細分不明)
主な遺構
自然流路跡3
主な遺物
土師器
須恵器
特記事項 弥生時代前期~古代の自然流路跡を確認した。上位にはTo-aとB-Tmが層序的に堆積する。
種別
集落
時代
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
竪穴建物跡3
掘立柱建物跡32
柵塀跡8
カマド状遺構11
土坑(井戸跡含む)44
土坑墓1
溝跡36
焼土遺構2
性格不明遺構2
主な遺物
陶磁器(青磁・古瀬戸・珠洲)
金属製品(鉄製品・銅製品・古銭・鉄滓)
木製品
漆製品
特記事項 13世紀中頃~15世紀後半の集落跡を検出し、集落範囲が既報告よりさらに北側に広がることが確認された。
烏帽子とみられる漆製品(塗膜)が出土した。
種別
散布地
時代
近世(細分不明)
明治
大正
昭和
平成
主な遺構
自然流路跡3
主な遺物
近世陶磁器
古銭
特記事項 自然流路跡を確認した。
要約  米山(2)遺跡は青森市東部の宮田地区に位置し、標高約30~40mの扇状地先端部から扇状地性低湿地に立地する。本地区は青森平野への東の出入り口にあたる交通の要衝で、周辺には縄文時代以降の遺跡が多く所在する。
 これまでの発掘調査では縄文・弥生・平安時代、古代、中世の遺構・遺物が確認されており、7冊の調査報告書が刊行されている。本報告書は米山(2)遺跡の8冊目の報告書であり、平成28年度、および平成29年度に実施した発掘調査のうち、縄文時代の第12号流路跡と古代以
降の遺構と遺物を報告した。
 縄文時代の第12号流路跡は中期末葉以前に形成された自然流路跡で、主にⅤ層相当から中期末葉と後期前葉の遺物、Ⅳ層相当から後期後葉の遺物が出土し、その状況から各時期に捨て場として利用されたことが明らかとなった。中期末葉と後期前葉の土器には、それぞれ大木10式新期段階、十腰内Ⅰ式新期段階の良好な資料が含まれ、後期前葉の大津式や宮戸Ⅰ b 式・南境式と関連性を示す資料は特筆される。後期後葉の土器は十腰内Ⅳ~Ⅴ式、中屋敷段階、瘤付土器第Ⅰ段階の一括性の高い資料であり、既報告の第11号流路跡Ⅳ層相当とも類似性や同時性が高く、質量ともに豊富である。石器は主にⅣ層相当から出土し、組成分析により本調査区内の後期後葉の特徴が明らかとなった。なお、第12号流路跡は、県603集で報告した早期や後期後葉の集落とはやや離れた場所にあり、出土遺物の時期に該当する遺構は近接して存在しない。
 中世では、竪穴建物跡、掘立柱建物跡、カマド状遺構、土坑( 井戸と土坑墓を含む)、溝跡、柵塀跡などの遺構を検出し、これまで南側で確認されていた集落が本調査区まで広がることが明らかとなった。出土陶磁器や自然科学分析結果から、本調査区の存続期間は概ね13世紀中頃~15世紀後半代とみられる。既調査成果を含めると、13世紀後半頃には既に集落は広範囲に広がり、その後14~15世紀にかけて存続したとみられる。集落内部では居住域と生産域などの様々な場が、地区を分けながらも混在していた様子が明らかとなったが、今後は遺構の変遷を明らかにし、時期ごとの集落景観を復元することが課題である。

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