[ 現地説明会 ]
2023-07-22
兵庫県
姫路城外堀跡(姫路城城下町跡(姫路城跡第480次))発掘調査現地説明会
permalink : https://sitereports.nabunken.go.jp/event/910
1.調査概要
・調査場所 兵庫県姫路市福中町52番他
・調査面積 542㎡
2.調査成果
・堀の規模は、幅約10m、深さ約1.7~2.6m、南北延長約30mにわたって調査。
・堀の東・西面の石垣が見つかり、東面石垣は、高さ約1.7mで7段分の石積み、西面の石垣は、高さ約2.6mで9段分が残っていました。堀底は、東側から西側へ緩やかに傾斜しており、東面石垣と西面石垣の根石の比高差は約0.6mあります。
・これまで調査例が少なかった姫路城外曲輪西端の堀を広い範囲で調査し、城下町と城外の境界部分を一体的に把握することができました。
・東面石垣は、船場川の東岸を削り込んで石積みをしているのに対し、船場川と接していた西面石垣は、堤状の石積みにより堀と分けられていました。これにより両面の石垣は、軍事的な防御機能に留まらず、度々水害をもたらした船場川から、城や町を守るための治水や利水の役割も担っていたと考えられます。
・堀の構築時期については、東面下部の石垣が、姫路城築城段階(江戸時代初頭)にさかのぼる可能性が指摘されています。調査地南側の備前門跡の調査(平成29(2017)年)では、江戸時代初期の特徴を示す門南面の堀の石垣を確認しており、今回の調査地で確認された石垣と比較的近い時期に造られた可能性があることがわかりました。
・今回の発掘調査によって、姫路城では、築城段階(江戸時代初頭)から、船場川を利用することにより外堀に防御と治水・利水の機能を兼備させるという、合理的な発想と巧みな技が採り入れられていたことがわかりました。
3.現地説明会
・少雨決行、雨天中止
・アクセス 神姫バス姫路駅北口2番のりば・「今宿循環」行、「白鷺橋」バス停下車、南に徒歩約3分
※自家用車でお越しの場合、近隣の有料駐車場をご利用ください。
・調査場所 兵庫県姫路市福中町52番他
・調査面積 542㎡
2.調査成果
・堀の規模は、幅約10m、深さ約1.7~2.6m、南北延長約30mにわたって調査。
・堀の東・西面の石垣が見つかり、東面石垣は、高さ約1.7mで7段分の石積み、西面の石垣は、高さ約2.6mで9段分が残っていました。堀底は、東側から西側へ緩やかに傾斜しており、東面石垣と西面石垣の根石の比高差は約0.6mあります。
・これまで調査例が少なかった姫路城外曲輪西端の堀を広い範囲で調査し、城下町と城外の境界部分を一体的に把握することができました。
・東面石垣は、船場川の東岸を削り込んで石積みをしているのに対し、船場川と接していた西面石垣は、堤状の石積みにより堀と分けられていました。これにより両面の石垣は、軍事的な防御機能に留まらず、度々水害をもたらした船場川から、城や町を守るための治水や利水の役割も担っていたと考えられます。
・堀の構築時期については、東面下部の石垣が、姫路城築城段階(江戸時代初頭)にさかのぼる可能性が指摘されています。調査地南側の備前門跡の調査(平成29(2017)年)では、江戸時代初期の特徴を示す門南面の堀の石垣を確認しており、今回の調査地で確認された石垣と比較的近い時期に造られた可能性があることがわかりました。
・今回の発掘調査によって、姫路城では、築城段階(江戸時代初頭)から、船場川を利用することにより外堀に防御と治水・利水の機能を兼備させるという、合理的な発想と巧みな技が採り入れられていたことがわかりました。
3.現地説明会
・少雨決行、雨天中止
・アクセス 神姫バス姫路駅北口2番のりば・「今宿循環」行、「白鷺橋」バス停下車、南に徒歩約3分
※自家用車でお越しの場合、近隣の有料駐車場をご利用ください。
主催姫路市埋蔵文化財センター
連絡先
電話079-252-3950