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[ 展覧会 ] 2019-10-05 〜 2019-12-08 奈良県
(公財)桜井市文化財協会

令和元年度特別展「王権の地、桜井」

 奈良盆地の東南部に位置する桜井市は、縄文時代から近世に至るまで、さまざまな時代の遺構や遺物が多く見つかっており、未だ多く眠っているところです。特に3~4世紀の古墳時代前期に関しては、出現期の古墳として知られる纒向石塚古墳・勝山古墳、矢塚古墳などの纒向古墳群をはじめとして、箸墓古墳・桜井茶臼山古墳・メスリ山古墳などの古墳時代前期の大型古墳や、日本各地の土器や3世紀代では最大の掘立柱建物が見つかった纒向遺跡があります。これらの古墳や掘立柱建物は王権を示すものと考えられ、桜井の地がヤマト王権成立の地であると考えられています。
 また市内には第10代崇神天皇の磯城瑞籬宮をはじめ、第32代崇峻天皇の倉梯宮までの12代にわたる天皇の宮跡伝承地があることから、古くから天皇との関わりがあったことが知られています。特に第21代雄略天皇の泊瀬朝倉宮は、その伝承地付近にある脇本遺跡の発掘調査で、5世紀代の掘立柱建物や壕状遺構が見つかっています。これらは朝倉宮に関わる施設の可能性が考えられていて、宮跡の所在を示すものではないかと注目されています。
 今回の特別展は、当協会と奈良県立橿原考古学研究所附属博物館との共同企画で実施します。展示では桜井市が所蔵する遺物だけでなく、博物館が所蔵する遺物や研究所所蔵遺物を合わせて陳列し、纒向遺跡や桜井茶臼山古墳、脇本遺跡などの遺構や出土遺物から、「王権の地、桜井」を知っていただければと思います。
主催公益財団法人桜井市文化財協会・奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
連絡先
0744-42-6005
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