[ 展覧会 ]
2025-11-15 〜 2026-03-06
北海道
北斗市
国史跡松前藩戸切地陣屋跡 築城170周年記念展
permalink : https://sitereports.nabunken.go.jp/event/1696
五稜郭の竣工に先立つこと11年、藩主松前崇広の命のもと、武田斐三郎と同期同門にして佐久間象山の元で欧州軍事を学んだ藤原主馬が安政2(1855)年に築いた「日本初の星の城」、松前藩戸切地陣屋。
同城の認知度向上と再評価を目指して研究と周知を開始したのが7年前、2019年のことでした。結果明らかになったのは、本陣星堡の構造のみならず、同城が所在する「野崎の丘」と当時配備戦力と絶妙に織りなす、当時欧州軍事理論に極めて忠実な広域防衛構造の姿でした。
この「当時理論に忠実な構造」は即ち「理論原典」へのアプローチと深い読解を喚起し、国内においては五稜郭をはじめとした幕末当時洋学実践の実態解明のよすがとなり、また国外においては、その理論原典とその系譜、実践類例の集積により、これまで断片的資料や予断に拠るところの多かった稜堡式城堡を含む欧州軍事史の実際へのアプローチの道を開きました。
すなわち、戸切地陣屋の「当時理論を忠実に実践し、今なおそのあり方を大きく損なうことなく『体感』できる」というあり方は、19世紀洋式軍学=欧州軍事を追体験させるとともに、これまで長く怠られてきた「本邦『洋学』の『実際』へのアプローチ」の扉を開く鍵だったのです。
当館は先述の通り2019年より同陣屋に係る再評価研究をはじめ、これまでの7年間、各年度ごとに研究進捗とその成果を特別展として公開して参りました。今回はその集大成となります。
「戸切地陣屋築城前史」「定量的データ分析も交えた『稜堡式とは何か』についての解説」「稜堡式城堡としての戸切地陣屋本陣の評価」「戸切地陣屋設計のルーツ『星の系譜』を辿る」「戸切地陣屋設計原典・サヴァール教本との照合から見る欧州軍事の実践実態とその歴史的評価」といった各テーマについて、パネル80枚、ジオラマ2基、砲台構造モデル・模型などを用いてグラフィカルに解説します。
会期中1月後半には学芸員が直接皆様に内容を解説するミュージアムトーク、2月半ばには座学で戸切地陣屋について学ぶふるさと歴史講座なども予定しております。
入館料は無料、休館日は毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌日)・年末年始(12/29~1/3)となっております。
市HP案内ページ(下記)では、展示内容についてのミニギャラリーや、戸切地陣屋・稜堡式城堡に係るこれまでの研究を紹介した紀要、現地探索に役立つミニパンフレット(A3両面出力の二つ折りでA4・4ページの小冊子になります)「戸切地陣屋の5W1H」などへのリンクも公開しております。どうぞご参照ください。
同城の認知度向上と再評価を目指して研究と周知を開始したのが7年前、2019年のことでした。結果明らかになったのは、本陣星堡の構造のみならず、同城が所在する「野崎の丘」と当時配備戦力と絶妙に織りなす、当時欧州軍事理論に極めて忠実な広域防衛構造の姿でした。
この「当時理論に忠実な構造」は即ち「理論原典」へのアプローチと深い読解を喚起し、国内においては五稜郭をはじめとした幕末当時洋学実践の実態解明のよすがとなり、また国外においては、その理論原典とその系譜、実践類例の集積により、これまで断片的資料や予断に拠るところの多かった稜堡式城堡を含む欧州軍事史の実際へのアプローチの道を開きました。
すなわち、戸切地陣屋の「当時理論を忠実に実践し、今なおそのあり方を大きく損なうことなく『体感』できる」というあり方は、19世紀洋式軍学=欧州軍事を追体験させるとともに、これまで長く怠られてきた「本邦『洋学』の『実際』へのアプローチ」の扉を開く鍵だったのです。
当館は先述の通り2019年より同陣屋に係る再評価研究をはじめ、これまでの7年間、各年度ごとに研究進捗とその成果を特別展として公開して参りました。今回はその集大成となります。
「戸切地陣屋築城前史」「定量的データ分析も交えた『稜堡式とは何か』についての解説」「稜堡式城堡としての戸切地陣屋本陣の評価」「戸切地陣屋設計のルーツ『星の系譜』を辿る」「戸切地陣屋設計原典・サヴァール教本との照合から見る欧州軍事の実践実態とその歴史的評価」といった各テーマについて、パネル80枚、ジオラマ2基、砲台構造モデル・模型などを用いてグラフィカルに解説します。
会期中1月後半には学芸員が直接皆様に内容を解説するミュージアムトーク、2月半ばには座学で戸切地陣屋について学ぶふるさと歴史講座なども予定しております。
入館料は無料、休館日は毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌日)・年末年始(12/29~1/3)となっております。
市HP案内ページ(下記)では、展示内容についてのミニギャラリーや、戸切地陣屋・稜堡式城堡に係るこれまでの研究を紹介した紀要、現地探索に役立つミニパンフレット(A3両面出力の二つ折りでA4・4ページの小冊子になります)「戸切地陣屋の5W1H」などへのリンクも公開しております。どうぞご参照ください。
主催北斗市郷土資料館
連絡先
0138-77-8811(北斗市総合分庁舎 代表番号)