企画展『イワタ深掘り―イセキでワクワク♪タイムトラベル―』

今年は、磐田市市制施行20周年です。これを記念して20年間の発掘調査で出土した遺物や調査時の写真、整理作業を進めている遺跡の新発見の成果、新たに市指定文化財となった出土品などを、市内を９地区に分けて地区ごとに展示します。

■みどころ①甑(こしき)塚(づか)古墳（岩井）の埴輪
昭和30年代に発掘調査された甑塚古墳は、６世紀初め頃の遠江の王墓です。埴輪や金銅装の馬具や装飾付き大刀などの金属製品、須恵器などが数多く出土しています。これらの副葬品の種類と量は全国的にみても価値が高いものです。令和元年から報告書刊行に向けた整理作業を開始し、その内容が明らかになってきました。埴輪、よろいなど、整理作業を進める中で新たに発見したり保存処理を行ったりした出土品を展示します。

■みどころ②初公開の出土品
この20年の間に市内各所で道路整備や工場誘致などに伴い、大規模な調査を立て続けに行ったほか、学術調査も行ってきました。それらの調査で出土し、復元や保存処理などの作業が進んだ土器、石器、木製品などを展示します。