[ 展覧会 ] 2025-07-12 〜 2025-08-31 奈良県

平城宮いざない館 令和7年度 夏期企画展「須恵器をつくる-古代と現代をつなぐ陶の工の物語-」

【開催趣旨】
須恵器は高い温度で焼かれた硬質のやきものです。奈良時代には、さまざまな地域で作られた須恵器が税金や交易品として平城京に運ばれました。備前国(現在の岡山県東部)も、須恵器を納める国とされていました。
岡山県瀬戸内市牛窓町にある国指定史跡寒風古窯跡群は、生涯にわたり須恵器研究を続けた時實黙水さんが戦前に発見した須恵器窯です。その後、瀬戸内市教育委員会によって発掘調査がおこなわれ、7世紀の飛鳥時代を中心に約100年近くにわたって、須恵器を作っていたことがあきらかになりました。
出土した須恵器のなかには、屋根にのせる鴟尾や硯などもみつかりました。これらの製品は、瀬戸内海の水運を使って飛鳥、奈良のみやこに運ばれました。
寒風窯で焼かれた古代の須恵器の造形や作陶技術は、その後の備前焼の土台になるとともに、現代の陶芸作家も魅了し続けています。本展では、古代の備前と奈良、今を生きる人と人とを結ぶ寒風の須恵器をとおして、奥深い「陶の工(すえのたくみ)」の世界をご堪能いただけますと幸いです。

【場所】
平城宮跡歴史公園 平城宮いざない館 企画展示室(奈良市二条大路南3-5-1)
※会場は平城宮跡資料館ではございませんのでご注意ください。

【出品資料】
約80点(予定)
岡山県瀬戸内市寒風古窯群出土資料、飛鳥・藤原地域出土資料、平城京周辺窯跡出土資料、サブスエPJ作家作品など

【会期】
令和7年7月12日(土) ~ 8月31日(日) ※7月14日(月)は休館
平城宮いざない館 開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)

【共催】
公益財団法人 瀬戸内市歴史まちづくり財団 寒風陶芸会館

【後援】
瀬戸内市、奈良市、近畿日本鉄道株式会社、奈良交通株式会社

【協力】
総社市、サブスエPJ

【関連イベント】
★体験ワークショップ (会場:平城宮いざない館 多目的室)
「須恵器文様の豆皿をつくろう!」
7月26日(土)10:00~ 13:30~(各回60分程度、要事前申込)
「陶硯〈円面硯〉をつくってみよう!」
7月27日(日)10:00~(120分程度、要事前申込)

★サブスエPJの作家と奈文研研究員によるイベント
・サブスエPJ作家による制作実演  8月23日(土)13:30~(60分程度、要事前申込)(会場:平城宮いざない館 多目的室)
・作家&研究員によるギャラリートーク 8月24日(日)10:00~ (60分程度、申込不要)(会場:平城宮いざない館企画展示室)
※事前申込が必要なものは平城宮跡歴史公園HPで受付中 ↓
https://www.heijo-park.jp/news/%e5%a4%8f%e6%9c%9f%e4%bc%81%e7%94%bb%e5%b1%95%e3%80%8c%e9%a0%88%e6%81%b5%e5%99%a8%e3%82%92%e3%81%a4%e3%81%8f%e3%82%8b%e3%80%8d%e9%96%a2%e9%80%a3%e4%bd%93%e9%a8%93%e3%82%a4%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%88/

●チラシのご案内 ↓
https://www.nabunken.go.jp/news/docs/sueki2025flyer.pdf
主催平城宮跡管理センター、独立行政法人 国立文化財機構 奈良文化財研究所
連絡先
【内容に関するお問い合わせ】
独立行政法人 国立文化財機構 奈良文化財研究所
電話:0742-30-6753

【開館情報に関するお問い合わせ】
平城宮跡管理センター
電話:0742-36-8780
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