静岡県考古学会2024年度シンポジウム「東国におけるカツオ貢納関連遺物とその周辺」
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開催趣旨
奈良・平安時代に太平洋沿岸の東海道諸国から都へ貢納された代表的な調物として、カツオ(堅魚)製品が挙げられる。なかでも駿河・伊豆国は、両国の地名が記されたカツオ関連の都城出土木簡が豊富であり、また実際にカツオを煮た可能性がある堝形土器が駿河湾沿岸から伊豆諸島にかけて多く出土することから、1980年代からカツオ貢納体制に基づいた集落や地域の評価が積極的に実践されてきた。一方、議論の前提となる遺物に関わる当時の分析手法や精度には今日的な課題があるほか、近年の発掘調査成果の蓄積を踏まえた関連資料の見直しも必要となっている。以上を踏まえ、本シンポジウムでは、カツオ調理法の再現実験や科学分析によって新たな成果を発信している三舟隆之氏の研究グループとともに、駿河・伊豆とその周辺諸国も含めた古代カツオ貢納体制の実態に改めてアプローチしたい。
日 時 令和7年(2025)3月9日(日)10:00~16:30
※前日3/8(土)に沼津市教育委員会主催の市民向け講演会「カツオ、都へ行く!」を開催
会 場 沼津市立図書館 4階視聴覚ホール(沼津市三枚橋町9-1)
主 催 静岡県考古学会、三舟隆之科研グループ
後 援 沼津市教育委員会・富士市教育委員会
プログラム
10:00~10:10 あいさつ・趣旨説明 小崎 晋
10:10~11:10 基調講演「古代のカツオ貢納と東国」馬場 基(奈良文化財研究所)
11:10~11:50 報 告①「カツオ貢納関連遺物の考古生化学的分析」庄田慎矢(奈良文化財研究所)・村上夏希(昭和女子大学)
(休 憩)
13:00~13:40 報 告②「須恵器壺G(長頸瓶)とカツオ貢納」小田裕樹(奈良文化財研究所)
13:40~14:20 報 告③「駿河・伊豆・遠江のカツオ貢納関連遺物」藤村 翔・近藤史昭・和田達也
14:20~15:00 報 告④「関東のカツオ貢納関連遺物」髙橋 香・齋藤 葵(かながわ考古学財団)・志崎江莉子(平塚市教育委員会)
(休 憩)
15:20~16:20 シンポジウム(三舟隆之・仁藤敦史・発表者)
16:20 閉会挨拶
奈良・平安時代に太平洋沿岸の東海道諸国から都へ貢納された代表的な調物として、カツオ(堅魚)製品が挙げられる。なかでも駿河・伊豆国は、両国の地名が記されたカツオ関連の都城出土木簡が豊富であり、また実際にカツオを煮た可能性がある堝形土器が駿河湾沿岸から伊豆諸島にかけて多く出土することから、1980年代からカツオ貢納体制に基づいた集落や地域の評価が積極的に実践されてきた。一方、議論の前提となる遺物に関わる当時の分析手法や精度には今日的な課題があるほか、近年の発掘調査成果の蓄積を踏まえた関連資料の見直しも必要となっている。以上を踏まえ、本シンポジウムでは、カツオ調理法の再現実験や科学分析によって新たな成果を発信している三舟隆之氏の研究グループとともに、駿河・伊豆とその周辺諸国も含めた古代カツオ貢納体制の実態に改めてアプローチしたい。
日 時 令和7年(2025)3月9日(日)10:00~16:30
※前日3/8(土)に沼津市教育委員会主催の市民向け講演会「カツオ、都へ行く!」を開催
会 場 沼津市立図書館 4階視聴覚ホール(沼津市三枚橋町9-1)
主 催 静岡県考古学会、三舟隆之科研グループ
後 援 沼津市教育委員会・富士市教育委員会
プログラム
10:00~10:10 あいさつ・趣旨説明 小崎 晋
10:10~11:10 基調講演「古代のカツオ貢納と東国」馬場 基(奈良文化財研究所)
11:10~11:50 報 告①「カツオ貢納関連遺物の考古生化学的分析」庄田慎矢(奈良文化財研究所)・村上夏希(昭和女子大学)
(休 憩)
13:00~13:40 報 告②「須恵器壺G(長頸瓶)とカツオ貢納」小田裕樹(奈良文化財研究所)
13:40~14:20 報 告③「駿河・伊豆・遠江のカツオ貢納関連遺物」藤村 翔・近藤史昭・和田達也
14:20~15:00 報 告④「関東のカツオ貢納関連遺物」髙橋 香・齋藤 葵(かながわ考古学財団)・志崎江莉子(平塚市教育委員会)
(休 憩)
15:20~16:20 シンポジウム(三舟隆之・仁藤敦史・発表者)
16:20 閉会挨拶
主催静岡県考古学会、三舟隆之科研グループ
