指宿橋牟礼川遺跡国指定100年〜日本の歴史を変えた先史時代のポンペイ〜
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大正13(1924)年に国指定史跡に指定された「指宿橋牟礼川遺跡」は令和6年度に指定から100年を迎える。指宿橋牟礼川遺跡の発掘調査は,日本考古学の黎明期において,京都帝国大学の濱田耕作や長谷部言人らによって行われた。この調査によって,火山灰層をはさんで下層から縄文土器,上層からは弥生土器が出土したことで,縄文時代が弥生時代よりも古いことが日本で初めて層位学的に証明された。現在の日本史の常識は指宿橋牟礼川遺跡の発掘調査によって明らかになったことになる。
また,発掘調査の結果,開聞岳の火山灰で埋もれた火山災害遺跡であることも明らかとなり,指宿橋牟礼川遺跡は「先史時代のポンペイ」と呼ばれるようになった。指宿橋牟礼川遺跡は縄文と弥生の新旧課題だけでなく,災害の脅威についても現代社会に発信できる情報を有していた点で,現代的視点で見ても重要な遺跡と評価できる。
本企画展では,指宿橋牟礼川遺跡の発見史から発掘調査に至る過程や遺跡の重要性を県内外に広く周知するとともに,多くの火山に囲まれて生活する私たちの生活にとっても身近な課題である火山災害について考える機会を提供することを目的とする。
また,発掘調査の結果,開聞岳の火山灰で埋もれた火山災害遺跡であることも明らかとなり,指宿橋牟礼川遺跡は「先史時代のポンペイ」と呼ばれるようになった。指宿橋牟礼川遺跡は縄文と弥生の新旧課題だけでなく,災害の脅威についても現代社会に発信できる情報を有していた点で,現代的視点で見ても重要な遺跡と評価できる。
本企画展では,指宿橋牟礼川遺跡の発見史から発掘調査に至る過程や遺跡の重要性を県内外に広く周知するとともに,多くの火山に囲まれて生活する私たちの生活にとっても身近な課題である火山災害について考える機会を提供することを目的とする。
主催指宿市教育委員会
連絡先
0993-23-5100