石崎川流域の首長墓系譜について
和田 理啓
2020年、宮崎県埋蔵文化財センターでは7か年にわたって行われた「宮崎の古墳保護・活用事業」の成果がまとめられ報告された(宮崎県埋蔵文化財センター2020)。その報告の中で、県指定広瀬村 45号墳の測量成果や、県下の古墳一覧表に旧佐土原町(現在、合併されて宮崎市となっている。)のものも掲載され、未だ不十分とはいえ、当埋蔵文化財センター周辺の古墳を有機的に検討することが可能な状況になりつつある。
そこで、本稿では、これまであまり顧みられることのなかった一ツ瀬川南岸の下流域から大淀川の下流域、特に石崎川の流域を中心にその首長墓の在り方を検討し、古墳時代における位置づけを検討したい。
そこで、本稿では、これまであまり顧みられることのなかった一ツ瀬川南岸の下流域から大淀川の下流域、特に石崎川の流域を中心にその首長墓の在り方を検討し、古墳時代における位置づけを検討したい。