下扇原遺跡出土鍛冶関連遺物の金属学的調査
大澤 正己
( OHSAWA Masami )
弥生時代後期に比定される下扇原遺跡出土の溶着遺
物を1点調査した。主要鉱物はウスタイト(Wustite:
FeO)、 フ ァ ヤ ラ イ ト(Fayalite:2FeO・SiO2) で、局部的にヘイシナイト(hercynite:FeO・Al2O3)を含み、含鉄は殆んど無い。土器破片巻込みの異形椀形
滓の1種で、土器片は鍛冶炉底に敷込まれた小破片の
噛み込みが想定される。
物を1点調査した。主要鉱物はウスタイト(Wustite:
FeO)、 フ ァ ヤ ラ イ ト(Fayalite:2FeO・SiO2) で、局部的にヘイシナイト(hercynite:FeO・Al2O3)を含み、含鉄は殆んど無い。土器破片巻込みの異形椀形
滓の1種で、土器片は鍛冶炉底に敷込まれた小破片の
噛み込みが想定される。