下扇原遺跡出土「銅釦」の材質について
村上 隆
( MURAKAMI Ryu )
宮崎 敬士
( MIYAZAKI Takashi )
熊本県下扇原遺跡から出土した「銅釦」の材質を精査した結果、「銅釦」とは呼ばれているが、実際にはほとんど銅を含まない(スズ―鉛)合金、いわゆるピューター(Pewter)であることがわかった。金属製考古遺物に対して、少しでも緑青サビが見受けられると、「銅合金」として取り扱うことが多いが、実際にはさまざまな材質的特徴が見落とされている場合が少なくない。正確な材質を把握することの重要性を改めて強調した。
村上隆,宮崎敬士 2010「下扇原遺跡出土「銅釦」の材質について」 『小野原遺跡群』熊本県文化財調査報告
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/23616
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