近代洋皿と青色釉分析
武部 真木
堀木 真美子
本稿では洋食器の皿、近代陶磁器の出土資料を紹介する。遺物として報告される機会が少なく、また特徴的な文様パターンやマーク(裏印)の情報を除いては詳細が示されてこなかった近代資料である。形態や表面観察のほか、今回は主に青色の釉薬成分の分析を行った。産地や製造技術(時期)にせまる手掛かりについて模索する。