石座神社遺跡の遺構と遺物
早野 浩二
日吉 康浩
豊川中流域に立地する新城市石座神社遺跡は、弥生時代後期・古墳時代前期の集落遺跡である。大型竪穴住居と大型掘立柱建物によって構成される集落の中心施設、検出された320 棟の竪穴住居、破鏡を含む金属製品の出土などから、遺跡は弥生時代後期の拠点集落から古墳時代前期の首長居館への変化の過程を具体的に示す好適な資料と考えられる。