郷上遺跡における戦国時代から近世にかけての集落の変遷
酒井 俊彦
郷上遺跡は愛知県豊田市に所在する古墳時代から近世前半にかけての遺跡である。本センターの調査で溝に囲まれた屋敷地によって構成される戦国時代から近世前半にかけての集落が確認された。この期間集落は基本部分は維持されながら、時期的な変化が認められ、本稿では調査資料、地籍図及び村絵図等の文献資料から屋敷地の成立、推移、消滅のあり方を検討し、集落の変遷について考察する。