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尾張の拠点城館遺跡出土の瀬戸美濃窯産陶器 時期別組成の分析を中心に

鈴木 正貴
清洲城下町遺跡、岩倉城遺跡、小牧山城関連遺跡群の各遺跡から出土した遺物組成の再検討を行った。特にここでは、各遺跡から出土した瀬戸美濃窯産陶器に着目し、藤澤良祐氏の編年観で同定作業を行い、主要遺構の時期別組成などを算出した。この結果、遺跡や遺構に固有に確認される年代よりも前段階の遺物の出土量が多いことが明らかとなった。そして出土量の多い遺物で各遺跡の変遷を改めて検討すると、明瞭な形で1前期清須と岩倉の段階、2小牧の段階、3後期清須の段階(天正地震前)、4後期清須の段階(天正地震後)と分けることができると推論した。尾張における拠点的な城館遺跡の移動状況を考古学的に把握することができたと同時に、大窯編年から遺跡や遺構の年代を解釈する際には様々な問題点を孕んでいることが予見された。
NAID :
都道府県 : 愛知県
時代 戦国
文化財種別 歴史資料
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類) 土製品(瓦含む)
学問種別 考古学
テーマ
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総覧登録日 : 2021-11-26
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この論文は下の刊行物の 51 - 66 ページ に掲載されています。

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