松河戸・宇田様式の再編
赤塚 次郎
早野 浩二
これまで具体的内容が不分明であった松河戸様式後半期から(仮称)宇田様式までの土師器の編年を提示する。まず志賀公園遺跡における良好な一括資料を主に用いて時期区分を行い、画期を導き出した。そのうえで松河戸Ⅱ式を2段階に区分し、後続する様式を宇田Ⅰ・Ⅱ式、儀長式として再編する見通しを得た。さらに須恵器編年との関係についても整理した。これらは5世紀の社会像をえがく大きな足がかりとなる。