南蛮人交易図屏風ー探幽による南蛮屏風の変容
Trading with Foreign Merchants:Transformation in the Namban Screens by Kano Tan'yu.
石沢 俊
( Ishizawa Shun )
南蛮人交易図屏風」(神戸市博本D) は、南蛮屏風のなかでも交易ず系統の作品のひとつである。粉本である本図には「探幽筆」という墨書痕があり、狩野探幽がこの種の作品を手がけた可能性を示唆しており興味深い。本稿では、交易図の総合的な研究を始めるにあたり、本図の図様の検討および類本の把握を行い、探幽が南蛮屏風を変容し、さまざまな人々が港でともに交易し、交流する交易図を創出した可能性を指摘した。
石沢俊 2011「南蛮人交易図屏風ー探幽による南蛮屏風の変容」 『神戸市立博物館研究紀要』
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/19938