有馬温泉寺の銅製経箱
A Study of The Sutra Case Descended from Onsen-ji-temple in Arima
川野 憲一
( Kawano Norikazu )
問屋 真一
( Toiya Shinichi )
有馬の温泉寺に伝来した銅製経箱に関し、歴史及び美術史的側面から考察を加えた。制作技法、構造、文様などの検討を通して、内箱は南北朝時代、外箱は室町時代後期に製作された可能性が高く、希少な中世の銅製経箱であることが判明した。また歴史的には、「冥土蘇生記」などの所伝をふまえた如法経勧進によるものと位置付けた。享禄元年(一五二八)の温泉寺焼失を契機に、勧進経と閻魔王真筆という将来経が混同されることとなり、誤った「閻魔王経」が復興に貢献するとともに、律僧による如法経勧進、如法塔信仰は衰退することとなる。
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史跡・遺跡種別
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総覧登録日 :
2021-11-19
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