播磨大歳山遺跡1 -縄文土器-
Excavations at the Ōtoshiyama Site in Harima,1.-Jomon Potteries-
中村 善則
( Nakamura Yoshinori )
直良信夫によって紹介された大歳山遺跡は、その後長く調査は行われなかったが、1961-1972年にかけて4回の発掘調査が実施された。本稿はこれらの調査で出土した1500片あまりの縄文土器について整理報告したもの。縄文土器は層位による分類は不可能であり、口縁部の資料を中心に取り上げ、条痕が施された第1類から、第8類の突帯文土器まで8類に分類できた。そのうち最も多量にあった第4類が、口縁部を肥厚させ、密な刻み目を施した特殊突帯文を付加する大歳山土器である。特に、第4類については、口縁部、底部、特殊突帯文についてさらに詳細に検討を行った。
中村善則 1986「播磨大歳山遺跡1 -縄文土器-」 『神戸市立博物館研究紀要』
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/19852