刊行物およびGIS による遺跡地図の公開状況
Publishing Maps of Archaeological Sites Online and Offline
高田 祐一
( Takata Yuichi )
武内 樹治
( Takeuchi Mikiharu )
1.遺跡地図の位置付け
2.遺跡地図発行の経緯
(1)国の取り組み (2)地方公共団体の取り組み
3.刊行物としての遺跡地図の発行状況
(1)これまでに発行された遺跡地図の数は?
(2)自治体ごとの遺跡地図の発行数は?
(3)遺跡地図発行の年代推移は?
4.GIS による遺跡地図の公開
(1)自治体によるGIS公開の状況
(2)GISの機能比較
5.インターネット公開
6.まとめ
ーーーーーー
本稿では、周知の埋蔵文化財包蔵地の確定と周知に大きな役割を担う遺跡地図の位置づけと経緯をまとめ、刊行物としての遺跡地図の刊行状況や遺跡地図のインターネット公開状況について可視化した。刊行物としての遺跡地図は年々減少している。徐々にインターネット公開が進んでおり、多くの都道府県ではWebGIS で公開されている。インターネット公開では、最新の情報への更新や加除訂正が容易であり、広く周知することが可能である。しかし、各自治体の課題はさまざまである。特にWebGIS 未導入の最も大きな理由が財政状況であることを考慮すると、全ての自治体によるインターネット公開を実現するには、低コスト化は不可欠である。そして、操作が簡便で、現場負担がかからず運用しやすいといった要素に考慮する必要がある。各組織の業務課題を解決し、社会に資するシステムを模索し、堀木のいう「考古学情報も国土情報の一つ」という視点が重要である(堀木2019)。北海道や和歌山県が実施しているようなオープンデータとして遺跡地図データを公開することは、一つの選択肢となる。
2.遺跡地図発行の経緯
(1)国の取り組み (2)地方公共団体の取り組み
3.刊行物としての遺跡地図の発行状況
(1)これまでに発行された遺跡地図の数は?
(2)自治体ごとの遺跡地図の発行数は?
(3)遺跡地図発行の年代推移は?
4.GIS による遺跡地図の公開
(1)自治体によるGIS公開の状況
(2)GISの機能比較
5.インターネット公開
6.まとめ
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本稿では、周知の埋蔵文化財包蔵地の確定と周知に大きな役割を担う遺跡地図の位置づけと経緯をまとめ、刊行物としての遺跡地図の刊行状況や遺跡地図のインターネット公開状況について可視化した。刊行物としての遺跡地図は年々減少している。徐々にインターネット公開が進んでおり、多くの都道府県ではWebGIS で公開されている。インターネット公開では、最新の情報への更新や加除訂正が容易であり、広く周知することが可能である。しかし、各自治体の課題はさまざまである。特にWebGIS 未導入の最も大きな理由が財政状況であることを考慮すると、全ての自治体によるインターネット公開を実現するには、低コスト化は不可欠である。そして、操作が簡便で、現場負担がかからず運用しやすいといった要素に考慮する必要がある。各組織の業務課題を解決し、社会に資するシステムを模索し、堀木のいう「考古学情報も国土情報の一つ」という視点が重要である(堀木2019)。北海道や和歌山県が実施しているようなオープンデータとして遺跡地図データを公開することは、一つの選択肢となる。
NAID :
都道府県 :
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
他の電子リソース :
図を作成するために用いたRコード
図3 発掘調査件数の推移 文化庁文化財第二課 2020『埋蔵文化財関係統計資料-令和元年度-』を参照
図5 遺跡地図のインターネット公開状況の推移
全国遺跡地図総目録
総覧登録日 :
2021-06-02
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation ... 開く