青森県域における縄文時代前期末~中期初頭の土器の様相について -東道ノ上(3)遺跡出土資料を中心に-
A chronological study about the prehistoric potteries from the end of early Jomon period to the beginning of the middle Jomon period mainly excavated Higashimichinokami №3 site in Touhoku town.
濱松 優介
( HAMAMATSU Yusuke )
折登 亮子
( ORITO Ryoko )
円筒下層d1式~円筒上層a1式についての各地域の様相について概観したが、今後の課題につ
いては山積している。まず、本稿では青森県内のみ、しかも限定的な遺跡・資料を対象としたが、本来であれば円筒土器文化圏全体で考えるべき問題で、北海道南部、岩手・秋田県北部について、今後検討を加える必要がある(註12)。さらに、本稿では積極的に第3段階を設定したが、遺構内等から出土した一括資料が少なく、型式学的な検討に拠る部分も少なくはないため、今後更なる事例の集成・検討を行い、第3段階について、さらに深化した議論を行う必要があると考えている。
いては山積している。まず、本稿では青森県内のみ、しかも限定的な遺跡・資料を対象としたが、本来であれば円筒土器文化圏全体で考えるべき問題で、北海道南部、岩手・秋田県北部について、今後検討を加える必要がある(註12)。さらに、本稿では積極的に第3段階を設定したが、遺構内等から出土した一括資料が少なく、型式学的な検討に拠る部分も少なくはないため、今後更なる事例の集成・検討を行い、第3段階について、さらに深化した議論を行う必要があると考えている。