研究ノート 東京都なすな原遺跡出土の屈折像土偶―屈折像土偶の時空的分布から位置づける―
Dating of the bent-leg clay figurine from the Nasunahara site (Tokyo) according to temporal and spatial diffusion
金子 昭彦
( KANEKO Akihiko )
東京都なすな原遺跡出土の屈折像土偶の時期は,鈴木正博氏によって安行3c式期と位置づけられて以来,そのまま踏襲されてきた。しかし,なすな原遺跡例の出土状況は,時期同定の根拠になり得るようなものではない。東北地方起源の屈折像土偶は三種類あり,特徴および時空的分布が異なっている。東北地方南部以西の分布を検討した結果,関東地方以西に分布するのは,後期前葉~晩期初頭に存在する屈折像A類土偶のみであり,また,晩期中葉に存在する屈折像B類土偶は,安行3c式期まで遡らないので,なすな原遺跡例は当該期とはなり得ず,似ているものを探せば後期後葉の可能性がある。
金子昭彦 2023「研究ノート 東京都なすな原遺跡出土の屈折像土偶―屈折像土偶の時空的分布から位置づける―」 『考古学研究』
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/127637
NAID :
都道府県 :
時代
縄文
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
考古学
テーマ
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総覧登録日 :
2025-08-11
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