総括
佐藤 祐樹
中原第 4 号墳の副葬品は最高位の首長のものとは言えないものの、倭王権との結びつきを
背景に、鉄器の生産や馬匹生産、食料生産など産業全体に関わるものであることが分かる。横穴式石室や生産用具からは西日本地域の渡来系集団との関係もうかがえる。
中原第 4 号墳の被葬者には、この地域で新たに配置された技術者集団の統括者としての性格をもちながら、主要な交通網を管理することでその流通体制の維持をも担当し、王権に奉仕した人物を想定しうる。
背景に、鉄器の生産や馬匹生産、食料生産など産業全体に関わるものであることが分かる。横穴式石室や生産用具からは西日本地域の渡来系集団との関係もうかがえる。
中原第 4 号墳の被葬者には、この地域で新たに配置された技術者集団の統括者としての性格をもちながら、主要な交通網を管理することでその流通体制の維持をも担当し、王権に奉仕した人物を想定しうる。
佐藤祐樹 2016「総括」 『伝法中原古墳群』富士市埋蔵文化財調査報告
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/127157
