平町遺跡
後藤 克博
平町遺跡では、調査区1区で古墳時代前期から後期初頭にかけての竪穴建物を確認した。
竪穴建物には炊飯施設として炉跡が残る建物と竃を有する建物が見られた。それぞれの施設か
ら出土した炊飯用具である甑にも違いが確認できた。SI01 では臼玉や耳環が出土し、竈内には
支脚が完形で残っていて5 世紀〜6 世紀前半の暦年代を得ることができた。
SI11 は、土器類が廃棄されおり、その土器類の中から把手付甕の軟質土器が出土し、3 世紀
中頃から4 世紀にかけての暦年代を得ることができた
調査区2 区では縄文時代の竪穴建物を6 軒検出した。遺物では、縄文晩期の土器及び石器が
竪穴建物から出土した。
平町遺跡は合志川近くにあり、縄文晩期になり平地に集落を形成していたことをうかがいし
ることができた。
竪穴建物には炊飯施設として炉跡が残る建物と竃を有する建物が見られた。それぞれの施設か
ら出土した炊飯用具である甑にも違いが確認できた。SI01 では臼玉や耳環が出土し、竈内には
支脚が完形で残っていて5 世紀〜6 世紀前半の暦年代を得ることができた。
SI11 は、土器類が廃棄されおり、その土器類の中から把手付甕の軟質土器が出土し、3 世紀
中頃から4 世紀にかけての暦年代を得ることができた
調査区2 区では縄文時代の竪穴建物を6 軒検出した。遺物では、縄文晩期の土器及び石器が
竪穴建物から出土した。
平町遺跡は合志川近くにあり、縄文晩期になり平地に集落を形成していたことをうかがいし
ることができた。
後藤 克博 2025「平町遺跡」 『平町遺跡』熊本県文化財調査報告
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/125529