今之浦周辺の瓦を出土した遺跡について
平野 吾郎
( Hirano Goro )
磐田市の今の浦(万葉集では「大乃浦」)周辺の遺跡から出土する瓦は、遠江国分寺跡出土の瓦の特徴と多くが一致している。これは、遠江国分寺の造営や機能している時期に今の浦周辺の官衙推定遺跡に瓦葺きの建物があったことを示す。古代遠江では、国分寺瓦屋は国分寺や国分尼寺だけでなく、国衙や郡衙などにも瓦を供給していたと考えることができる。
平野 吾郎 2023「今之浦周辺の瓦を出土した遺跡について」 『見性寺遺跡第8次発掘調査報告書』
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/124968