小折古墳群の研究̶江南市天王山遺跡の家形埴輪̶
早野 浩二
小折古墳群中の江南市天王山遺跡(「富士塚の西」)においては、尾張型円筒埴輪と形象埴輪が採集されている。その形象埴輪を鰭状装飾(鰭飾り)を表現する家形埴輪として、類例との比較から推定復元案、製作工程案を示し、時期を東山11 号窯式期から東山10 号窯式期と推定した。村絵図、地籍図や空中写真からは、消滅した前方後円墳の存在が想定され、天王山遺跡(古墳)から、江南市曽本二子山古墳、大口町いわき塚古墳に続く有力古墳の系列を把握した。