東平1号墳における埋葬過程の復元
佐藤 祐樹
( SATO Yuki )
東平1 号墳では、横穴式石室の床石の敷き直しなどから最低でも3 回の埋葬が推定されている。無袖式の横穴式石室でありながら、その空間利用については、前半部分と後半部分での使い分けが行なわれており、副葬品の移動も想定される。そのため、本節では、調査所見から導き出せる埋葬過程について整理することとする。