古代の鉄細柄工具について-鉄細柄片刃状工具、鉄細柄鑿錐状工具と白罫引・けがき針-
Iron Thin Grip Tools in 6-10th Century Japan: Single Side Blade Form as 'Shirakebiki' and Chisel/Drill Form as 'Kegakibari'.
内山 敏行
( UCHIYAMA Toshiyuki )
鉄の細い柄を持つ工具を「鉄細柄片刃状工具」および「鉄細柄鑿錐状工具」と仮称して、機能を検討する。細い棒状の柄を持って使うので、強い力での加工作業ではなく、正確に位置を定める作業に使うことを推定する。一案として、加工用の割付線を描く機能を推定し、木工用具の「白罫引」(しらけひき)や、金工用具の「けがき針」に対応すると考える。