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土飛山館跡発掘調査報告書(2)

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/70781
引用表記 大館市教育委員会歴史文化課 2020 『大館市文化財調査報告書17:土飛山館跡発掘調査報告書(2)』大館市教育委員会
大館市教育委員会歴史文化課 2020 『土飛山館跡発掘調査報告書(2)』大館市文化財調査報告書17
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ファイル
書名 土飛山館跡発掘調査報告書(2)
発行(管理)機関 大館市 - 秋田県
有償頒布・配布ページ https://www.city.odate.lg.jp/museum/information/publication
※ 有償頒布・配布していない場合もあります
書名かな どびやまだてあとはっくつちょうさほうこくしょに
副書名
巻次
シリーズ名 大館市文化財調査報告書
シリーズ番号 17
編著者名
編集機関
大館市教育委員会歴史文化課
発行機関
大館市教育委員会
発行年月日 20200331
作成機関ID 05204
郵便番号 0170012
電話番号 0186437133
住所 秋田県大館市釈迦内字獅子ヶ森1番地
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 土飛山館跡
遺跡名かな どびやまだてあと
本内順位
遺跡所在地 秋田県大館市豊町
所在地ふりがな あきたけんおおだてしゆたかちょう
市町村コード 05204
遺跡番号 4-45
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 401621
東経(世界測地系)度分秒 1403312
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.2725 140.553333
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20151016-20151217
調査面積(㎡)
70.3
調査原因 公共下水道工事
遺跡概要
種別
集落
城館
散布地
時代
縄文
平安
鎌倉
主な遺構
竪穴建物跡
竪穴状遺構
土坑
溝跡
堀跡
製鉄炉跡
焼土
柱穴
柱穴様ピット
主な遺物
土師器
須恵器
珠洲系陶器
鉄関連遺物
石製品
特記事項  製鉄炉跡2基が検出され、集落内で鉄生産を行っていたことが裏付けられた。
要約  土飛山館跡は、大館市中央部、長木川左岸の小高い台地上に立地する。標高は63~65mで、長木川との比高は約10mである。
 調査は公共下水道工事に伴って実施した。範囲は下水道工事部分の長さ74m、幅0.95mである。遺跡の範囲は調査区外に拡がる。
 調査の結果、平安時代の集落跡とともに製鉄炉跡2基が検出され、集落内で鉄生産を行っていたことが裏付けられた。
 その他の遺構には竪穴建物跡・竪穴状遺構7基の他に、柱穴列・土坑・溝跡・堀跡・焼土・柱穴・柱穴様ピットが見つかっている。集落の成立は、これまでの調査と同様に10世紀中頃に成立し、11世紀後半頃には衰退すると考えられる。古代集落廃絶後は、12世紀後半以降に空堀で区画された郭が連なる中世城館が築かれる。調査では、中世の遺構は館の空堀と考えられるSD14と柱穴1基が確認された。
 調査範囲から3,000点を超す遺物が出土した。これらの遺物は、ほとんどが平安時代に相当し、須恵器・土師器の出土量(点数)は全体の20%ほどで、4~6区の遺物包含層からの出土が多く、遺構では主に焼土6から出土した。また、鉄関連遺物の出土数量は2,770点、重量にすると49,418.6g(約49㎏)となり、全体点数の76%ほどにあたり、遺構毎の本調査での出土量は、製鉄炉跡4が49.63%、製鉄炉跡5が37.37%、その他の遺構が2.05%、遺構外(遺物包含層)が10.95%となっている。
 鉄関連遺物の自然科学分析結果では、原料となる砂鉄が長木川流域に広く分布する新第三紀層のデイサイト質火山岩類に由来する川砂鉄と判定された。

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