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源常平遺跡発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/61970
引用表記 青森県教育委員会 1978 『青森県埋蔵文化財調査報告書39:源常平遺跡発掘調査報告書』青森県教育委員会
青森県教育委員会 1978 『源常平遺跡発掘調査報告書』青森県埋蔵文化財調査報告書39
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ファイル
書名 源常平遺跡発掘調査報告書
発行(管理)機関 青森県埋蔵文化財調査センター - 青森県
書名かな げんじょうたいいせきはっくつちょうさほうこくしょ
副書名 東北縦貫自動車道関係埋蔵文化財発掘調査
巻次 昭和52年度
シリーズ名 青森県埋蔵文化財調査報告書
シリーズ番号 39
編著者名
編集機関
青森県教育委員会
発行機関
青森県教育委員会
発行年月日 19780300
作成機関ID 022012
郵便番号 0308540
電話番号 0177221111
住所 青森市新町二丁目3 番1 号
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
現遺跡所在地(市町村合併後):青森市
所収論文
所収遺跡
遺跡名 源常平遺跡
遺跡名かな げんじょうたいいせき
本内順位
遺跡所在地 青森県南津軽郡浪岡町大字町北中野字上沢田86- 2 、109- 5 、6 、22、23、 40、41、109-61、71
所在地ふりがな あおもりけんみなみつがるぐんなみおかまちおおあざきたなかのあざかみさわだ86- 2 、109- 5 、6 、22、23、 40、41、109-61、71
市町村コード 02364
遺跡番号 201354
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 404308.8
東経(世界測地系)度分秒 1403707.9
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.719111 140.618861
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
19760701-19761120
調査面積(㎡)
10000
調査原因 道路建設事業に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
竪穴住居跡 6
集団墓地(土壙墓24)
埋設土器 2
フラスコ状ピット 8
溝状ピット 4
主な遺物
土器
石器
岩版
三角形土版
土偶
耳飾
特記事項 ・竪穴建物跡は2棟が中期、4棟が晩期である。
・晩期では、住居跡と同期のものと思われる集団墓地が約50m離れた地点で検出された。
・土坑墓は、2基の土坑墓から耳飾りが出土し、9基の土坑墓から2~58個の玉が出土した。また、4基の土坑墓からベンガラを検出した。
・埋設土器は土壙墓群の中央部に位置し、いずれも玉が出土している。
・岩版と三角形土版が晩期の竪穴建物跡の床面からセットで出土した。
種別
集落
時代
平安
主な遺構
竪穴住居跡 72
掘立柱建物跡 1
主な遺物
土師器
須恵器
鉄製品
特記事項 ・72棟の竪穴住居跡は台地上のほぼ全域に分布する。比較的長期間にわたり、構築、生活、廃棄を繰り返した結果と思われる。
・住居跡からは土師器や須恵器の日常生活用品の他に鉄製鋤先、鎌、穂摘
具、紡錘車等の生産用具、鉄鏃、刀等の武具等種々の文化遺物が出土した。
・2棟の竪穴住居跡で間仕切り痕とそれにより仕切られた板敷間、土間と推定される部分が検出された。
種別
城館
時代
中世(細分不明)
主な遺構
空濠 2
主な遺物
中世陶器
特記事項 ・検出した空濠は、現在確認されている「源常館」伴うものと推定されるが、主要施設である2つの郭と2 本の濠からは外れているため、建物や防御施設等の構造上の問題については論及できない。
・二本の空濠は同時存在ではなく、構築時期に違いが認められ、出土した遺物の面から見ても、「館」の諸遺構は数百年の間に何回かの改築があったものと推定される。
要約  繩文時代中期では台地北側のやや突き出た部分の西端、同晩期では北端の位置にそれぞれ住居を構築している。特に、繩文時代晩期の住居跡と同期のものと思われる集団墓地が約50m離れた地点で検出されたことは、今後生活の「場」のあり方等の問題を含めて集落構造を解明する上では大きな成果であろう。
 また、平安時代の住居跡台地の南端から北端にかけて道路建設予定地内の、ほぼ全域に分布する幾つかの住居跡は路線外にも延びており、しかもその分布状態及び地形から判断して、この時期の集落は台地のほぼ全域に広がる可能性が高い。今回検出された72軒の住居跡は、この台地上に分布するであろう数百軒の住居のうちの一部であると思われる。
 この平安時代の村落が何らかの理由で廃棄された後(出土した珠洲焼きの生産時期から見て12世紀後半から13世紀前半の頃と推定される)に台地をきざみ、保塞的な施設である「源常館」を構築している。
 この他に繩文時代早期・前期・後期の土器片もわずかに散布していることから見て、これらの時期の遺構も付近に存在するものと思われる。

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