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成田新高速鉄道・北千葉道路埋蔵文化財発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/31115
引用表記 千葉県教育振興財団 2010 『千葉県教育振興財団調査報告636:成田新高速鉄道・北千葉道路埋蔵文化財発掘調査報告書』成田高速鉄道アクセス他
千葉県教育振興財団 2010 『成田新高速鉄道・北千葉道路埋蔵文化財発掘調査報告書』千葉県教育振興財団調査報告636
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ファイル
書名 成田新高速鉄道・北千葉道路埋蔵文化財発掘調査報告書
発行(管理)機関 (公財)千葉県教育振興財団文化財センター - 千葉県
書名かな なりたしんこうそくてつどう・きたちばどうろまいぞうぶんかざいはっくつちょうさほうこくしょ3
副書名 印旛村松虫陣屋跡
巻次 3
シリーズ名 千葉県教育振興財団調査報告
シリーズ番号 636
編著者名
編集機関
千葉県教育振興財団
発行機関
成田高速鉄道アクセス
千葉県教育振興財団
発行年月日 20100325
作成機関ID
郵便番号 284-0003
電話番号 043-424-4848
住所 千葉県四街道市鹿渡809-2
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 松虫陣屋跡
遺跡名かな まつむしじんやあと
本内順位
遺跡所在地 千葉県印旛郡印旛村松虫61 
所在地ふりがな いんばぐんいんばむらまつむし
市町村コード 12325
遺跡番号 012
北緯(日本測地系)度分秒 354705
東経(日本測地系)度分秒 1401251
北緯(世界測地系)度分秒
東経(世界測地系)度分秒
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.7879 140.2109
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20061106-20070328
調査面積(㎡)
12,240
調査原因 鉄道・道路建設
遺跡概要
種別
時代
旧石器
主な遺構
石器集中
主な遺物
旧石器
特記事項
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
礫集中地点
主な遺物
縄文土器
石器
特記事項
種別
集落
城館
時代
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
城館主要郭2
城館腰曲輪・台地整形区画9
土塁・壇4
空堀3
陥穴
溝5
道2
地下式坑10
方形竪穴遺構4
不整形竪穴3
粘土貼土坑
炉跡6
土坑48
掘立柱建物跡5群(10棟)
柵列3
その他の柱穴・ピット105
主な遺物
陶磁器(中国陶磁、瀬戸美濃、渥美、常滑、唐津、肥前等椀・皿・盤・鉢+瓶+壷+甕)
土器(カワラケ、土器擂鉢+内耳土鍋+火鉢+壷)
石製品(砥石、火打石、茶臼、板碑)
金属製品(刀子、釘、銭貨、鉄滓)
貝殻
馬骨
炭化樹実
特記事項 中世前期の台地整形区画による集落・屋敷から、戦国期城郭、近世初頭屋敷への変遷があきらかとなった。

種別:集落 城館跡
要約 [松虫陣屋跡 要約]
旧石器時代は終末期の石器群が出土した。縄文時代では礫群集中区が1か所検出され、土器は早期撚糸文系主体であるが、中・後期も見られる。弥生時代から奈良・平安時代は少量の土器が出土したが、遺構は中世城館等の造成によって破壊されたと推測される。中世は、東地区で14〜15世紀前半の台地整形区画(集落)が領主屋敷に取り込まれ、15世紀後半〜16世紀初頭の城郭造成、廃城跡、17世紀初頭の屋敷、近世以降の畑造成等による破壊等の変遷、西地区は城と同時期の屋敷地であること等が明らかとなった。また、千葉県北部の方形城館構造の年代観、地下式坑の築城以前・城陥時・廃城後の形状差、炭化物・土壌等の自然科学分析結果、大量の内耳土鍋による千葉県北部の分類・編年基準資料等の良好な情報を得た。なお、「陣屋」の遺跡名は、近世軍記物の中で戦国期に一時的に設けられたという「松虫の陣場」からつけられたもので近世陣屋と誤解されやすいが、発掘調査で中世城館跡であることが再確認された。しかし、中世末から近世初頭の改造と遺物群からは、幕藩体制成立期の短期間に徳川方の領主が在城したことも推測され、陣屋として使用された可能性もある。

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