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国指定特別史跡及び特別名勝小石川後楽園大泉水護岸修復工事に伴う第2次確認調査

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/115127
引用表記 文京区教育委員会 2021 『B-112:国指定特別史跡及び特別名勝小石川後楽園大泉水護岸修復工事に伴う第2次確認調査』東京都東部公園緑地事務所
文京区教育委員会 2021 『国指定特別史跡及び特別名勝小石川後楽園大泉水護岸修復工事に伴う第2次確認調査』B-112
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ファイル
書名 国指定特別史跡及び特別名勝小石川後楽園大泉水護岸修復工事に伴う第2次確認調査
発行(管理)機関 文京区 - 東京都
書名かな くにしていとくべつしせきおよびとくべつめいしょうこいしかわこうらくえんだいせんすいごがんしゅうふくこうじにともなうだい2じかくにんちょうさ
副書名 文京区春日町(小石川後楽園)遺跡第13地点確認調査報告書
巻次
シリーズ名
シリーズ番号 B-112
編著者名
編集機関
文京区教育委員会
発行機関
東京都東部公園緑地事務所
発行年月日 20210315
作成機関ID 13105
郵便番号
電話番号
住所
報告書種別
史跡-修理・整備
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 春日町(小石川後楽園)遺跡
遺跡名かな かすがちょういせき
本内順位 第13地点
遺跡所在地 文京区後楽一丁目地内
所在地ふりがな ぶんきょうくこうらくいっちょうめちない
市町村コード 13105
遺跡番号 48
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 354217
東経(世界測地系)度分秒 1394457
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.704722 139.749166
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20110221-20110622
調査面積(㎡)
88
調査原因 大泉水護岸修復工事に先立つ第二次確認調査
遺跡概要
種別
城館
時代
江戸
近代(細分不明)
主な遺構
野面積み1
胴木・石積12
板土留・石積2
石積3
胴木6
板土留4
杭列3
杭1
杭抜取り痕4
敷石跡1
玉石敷1
竹柵1
木樋1
木樋抜取り痕1
溝1
溝状遺構2
植栽痕3
瓦溜1
板材集中部1
材集中部1
煉瓦集中部1
礫集中部1
性格不明4
主な遺物
陶器
磁器
炻器
土器
瓦類
金属製品
銭貨
ガラス製品
石製品
煉瓦
特記事項 遺跡検出遺構 総数 56基
17世紀初頭~21世紀までの遺物
遺跡出土遺物 総点数2351点、総重量332.386g


・水戸藩徳川家小石川邸内、小石川後楽園大泉水汀線の変遷の解明。
・長橋跡と大型木樋の実態解明。
・御庭焼である後楽園焼土器碗の出土。
・北宋銭を主体とする銭種組成の銭貨の出土。

遺跡名かな:かすがちょう こいしかわこうらくえん いせき
要約  国指定特別史跡及び特別名勝小石川後楽園(以下「小石川後楽園」という。)は、小石川台の南斜面下に立地し、寛永6(1629)年にこの地を拝領した水戸藩初代藩主徳川頼房により作庭された大名庭園である。文献史料によれば、2代藩主光圀以降、園内は幾度かの修復・改変が繰り返され、約400年を経て現在に至ったという。
 大泉水護岸の修復工事に先立ち、小石川後楽園の文化財的価値を損なうことがないように、大泉水の汀線の変遷を把握し、設計条件の整理を行うことを目的とした前年の第一次確認調査の結果を受けて、本確認調査は追加調査として8箇所のトレンチ(H23-T1~T8)を設定して実施されたものである。
 その結果、大泉水の汀線は、大きくとらえれば6つの段階を経てきたことが分かった。ただし、現時点で、池泉全周に対し共通して確認できるのは4つの段階である。また、大泉水の汀線は、7種類確認された。さらに、大型の木樋である導水設備の構造が明らかになるとともに、長橋の実長や平面形態、そして、構造の一部も解明された。
 特筆すべき遺物としては、H23-T2より水戸藩の御庭焼の後楽園焼とみられる。「後楽園製」銘の赤楽写し土器碗が確認された。また、同トレンチより渡来銭のみで構成される銭貨やH23-T6より美濃・瀬戸産陶器の轆轤成形の緑釉丸瓦などが出土した。

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