[ その他 ]
2022-12-10 〜 2022-12-11
Nara Prefecture
鹿児島大学(総合研究博物館)
第18回 古代武器研究会 『古代における外来系武器・武具の導入と生産技術展開の様相』
permalink : https://sitereports.nabunken.go.jp/event/770
【テーマ】 『古代における外来系武器・武具の導入と生産技術展開の様相』
【開催趣旨】
古代の日本列島社会は、「内」としての文化を成熟させていく過程で、「外」からの様々な影響を受けてきました。そうした「外」からの文化的作用は、各時代に一度や二度といった限られたものではなく、波状的なものとして幾重にも存在し、しかもその一つ一つがそれぞれ大きなインパクトを列島社会に波及させました。その結果として生じた文化の変容は、特にモノの製作技術に強く現れます。そのため、かねてより出土遺物にみられる技術の研究は、古代社会の実態を究明するための糸口とされてきました。
「外」からの技術受容の様相をつぶさに読み解くと、日本列島内での主体的・選択的な導入プロセスを経て、各時代の文化的基盤を構成する重要な要素となったことがわかります。弥生時代の鉄器の鍛造や青銅器の鋳造、古墳時代の金工・鍍金・窯業といった諸技術、飛鳥時代には寺院造営に関わる造瓦技術や石工技術などが代表として挙げられます。これらの新しい技が各時代において積極的に採用されていく中で、様々な製品が新たに生み出され、普及しました。中でも、本研究会で扱う武器・武具・馬具は、当時の最新の技術が取り入れられる傾向が強く、外来系文化の受容や生産体制の変化、対外交流の動向などを考える上で非常に重要な遺物であるといえます。
そのため、「外」から伝播・普及する技術の実態に対するアプローチは、各時代の社会構造の解明を試みる研究者らによって、それぞれ主要なテーマの一つとして取り上げられ、数多くの研究が蓄積されてきました。しかし通常、そうした研究は一時代の枠組みの中だけで完結します。外来技術の導入様相を通史的に比較・検討する機会はほとんどなかったといっても過言ではありません。
そこで、第18回古代武器研究会では、弥生時代から平安時代という長い時間幅から外来系武器・武具の様相を改めて検討します。各時代において、それら新来の武器・武具がいかにして導入され定着していくのか、技術的視点から解明し、比較することで、外来系文化の不断の受容を通じて成熟していく古代日本列島社会の実像を追究します。
【日 時】 2022年12月10日(土)~12月11日(日)
【会 場】 公益財団法人 元興寺文化財研究所 総合文化財センター
(〒630-8304奈良市南肘塚町146-1)
【開催方法】 対面とオンラインのハイブリッド方式
(但し、新型コロナウイルスの感染状況によりオンラインのみの場合有)
【主 催】 古代武器研究会
【参加方法】 対面参加:参加費1000円 学生500円
オンライン参加:参加費1000円
https://peatix.com/event/3377288/view
12月10日(土)研究報告(ポスター解説・資料検討会)
12:30~13:15 開場・受付
13:15~14:20 挨拶 ・趣旨説明
13:30~14:20 研究報告①「青銅短剣を持つ人々ー弥生文化の武器の源流ー」 中村大介(埼玉大学人文社会科学研究科)
14:20~15:10 研究報告②「外来系武器から見る弥生社会の様相」 鈴木崇司(駒澤大学大学院/日本学術振興会特別研究員DC2)
15:30~16:20 研究報告③「古墳時代の外来系武具と倭系武具」 内山敏行(とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター)
16:25~17:10 (ポスター解説・資料検討会)
18:30 懇親会(新型コロナウイルスの感染状況により中止の場合もあります)
12月11日(日)研究報告・特別研究報告・討論(ポスター解説・資料検討会)
8:30~9:00 開場・受付
9:00~9:50 研究報告④「装飾付大刀生産の拡大と外来技術工人」 金 宇大(滋賀県立大学人間文化学部)
9:50~10:40 研究報告⑤「日本古代の武器比較試考」 津野 仁(元とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター)
11:00~12:00 特別研究報告「文献からみた武器・武具生産組織と渡来系技術・文化ー雑戸籍を手がかりにー」 田中史生(早稲田大学文学学術院)
12:00~13:20 昼 食(12:30~13:20 ポスター発表・資料検討会)
13:20~15:20 総合討議 コーディネーター 初村武寛(元興寺文化財研究所)・ライアン・ジョセフ(岡山大学)
15:20~15:25 挨 拶
【開催趣旨】
古代の日本列島社会は、「内」としての文化を成熟させていく過程で、「外」からの様々な影響を受けてきました。そうした「外」からの文化的作用は、各時代に一度や二度といった限られたものではなく、波状的なものとして幾重にも存在し、しかもその一つ一つがそれぞれ大きなインパクトを列島社会に波及させました。その結果として生じた文化の変容は、特にモノの製作技術に強く現れます。そのため、かねてより出土遺物にみられる技術の研究は、古代社会の実態を究明するための糸口とされてきました。
「外」からの技術受容の様相をつぶさに読み解くと、日本列島内での主体的・選択的な導入プロセスを経て、各時代の文化的基盤を構成する重要な要素となったことがわかります。弥生時代の鉄器の鍛造や青銅器の鋳造、古墳時代の金工・鍍金・窯業といった諸技術、飛鳥時代には寺院造営に関わる造瓦技術や石工技術などが代表として挙げられます。これらの新しい技が各時代において積極的に採用されていく中で、様々な製品が新たに生み出され、普及しました。中でも、本研究会で扱う武器・武具・馬具は、当時の最新の技術が取り入れられる傾向が強く、外来系文化の受容や生産体制の変化、対外交流の動向などを考える上で非常に重要な遺物であるといえます。
そのため、「外」から伝播・普及する技術の実態に対するアプローチは、各時代の社会構造の解明を試みる研究者らによって、それぞれ主要なテーマの一つとして取り上げられ、数多くの研究が蓄積されてきました。しかし通常、そうした研究は一時代の枠組みの中だけで完結します。外来技術の導入様相を通史的に比較・検討する機会はほとんどなかったといっても過言ではありません。
そこで、第18回古代武器研究会では、弥生時代から平安時代という長い時間幅から外来系武器・武具の様相を改めて検討します。各時代において、それら新来の武器・武具がいかにして導入され定着していくのか、技術的視点から解明し、比較することで、外来系文化の不断の受容を通じて成熟していく古代日本列島社会の実像を追究します。
【日 時】 2022年12月10日(土)~12月11日(日)
【会 場】 公益財団法人 元興寺文化財研究所 総合文化財センター
(〒630-8304奈良市南肘塚町146-1)
【開催方法】 対面とオンラインのハイブリッド方式
(但し、新型コロナウイルスの感染状況によりオンラインのみの場合有)
【主 催】 古代武器研究会
【参加方法】 対面参加:参加費1000円 学生500円
オンライン参加:参加費1000円
https://peatix.com/event/3377288/view
12月10日(土)研究報告(ポスター解説・資料検討会)
12:30~13:15 開場・受付
13:15~14:20 挨拶 ・趣旨説明
13:30~14:20 研究報告①「青銅短剣を持つ人々ー弥生文化の武器の源流ー」 中村大介(埼玉大学人文社会科学研究科)
14:20~15:10 研究報告②「外来系武器から見る弥生社会の様相」 鈴木崇司(駒澤大学大学院/日本学術振興会特別研究員DC2)
15:30~16:20 研究報告③「古墳時代の外来系武具と倭系武具」 内山敏行(とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター)
16:25~17:10 (ポスター解説・資料検討会)
18:30 懇親会(新型コロナウイルスの感染状況により中止の場合もあります)
12月11日(日)研究報告・特別研究報告・討論(ポスター解説・資料検討会)
8:30~9:00 開場・受付
9:00~9:50 研究報告④「装飾付大刀生産の拡大と外来技術工人」 金 宇大(滋賀県立大学人間文化学部)
9:50~10:40 研究報告⑤「日本古代の武器比較試考」 津野 仁(元とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター)
11:00~12:00 特別研究報告「文献からみた武器・武具生産組織と渡来系技術・文化ー雑戸籍を手がかりにー」 田中史生(早稲田大学文学学術院)
12:00~13:20 昼 食(12:30~13:20 ポスター発表・資料検討会)
13:20~15:20 総合討議 コーディネーター 初村武寛(元興寺文化財研究所)・ライアン・ジョセフ(岡山大学)
15:20~15:25 挨 拶
主催古代武器研究会
連絡先
〒630-8304 奈良市南肘塚町146-1 (公財)元興寺文化財研究所内 古代武器研究会事務局