航路図屏風考
Study of Chart Screen
中村 善則
( Nakamura Yoshinori )
近世の海陸道中図として位置づけられる航路図屏風12点を、その描かれる範囲、地形の形状、図示される城郭、航路の差異等によって、A-D類の4種に分類整理した。また、描かれる地域の拡大、城郭・航路の増加、平面的表現から鳥瞰図的表現へという変化から、描かれる地域が瀬戸内海に限られるA類を最古のものとし、大坂から天草、八代湾付近までを描くB類、さらに四国高知付近までと、壱岐、五島が加えられ、大坂、長崎を拡大強調して描くC類、全体を鳥瞰図風に描くD類への変遷を考えている
中村善則 1984「航路図屏風考」 『神戸市立博物館研究紀要』
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/19846