論文 変形忍冬唐草文軒平瓦6647C・Fに関する基礎的考察
A fundamental study of Flat Eave Tiles 6647C and 6647F with deformed palmette scroll
新尺 雅弘
( SHINJAKU Masahiro )
藤原宮と本薬師寺で出土する軒平瓦6647C・Fは長らく同笵とされてきたが,筆者らの分析によって異笵であることが近年判明した。これにより3つの課題が生じたため,本論ではその解決を試みた。まず,笵傷の分析から,藤原宮6647Cの生産年代は天武朝造営期に限定され,持統朝造営期に使用された製品はストック品であることを究明した。次に,文様の様式的理解から本薬師寺6647Fは軒丸瓦6276Aa1とセットをなし,裳階用瓦との共通性と瓦笵の状態から金堂・講堂所用で686~692年頃に生産されたことを指摘した。最後に,6647Fにみられる6647Cと共通する技術について,笵傷の状態から組織間ではなく造営組織と工人個人の関係性によって生じたことを明らかにした。
新尺雅弘 2023「論文 変形忍冬唐草文軒平瓦6647C・Fに関する基礎的考察」 『考古学研究』
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/127581
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史跡・遺跡種別
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学問種別
考古学
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2025-08-03
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