設楽町大崎遺跡における中世の水田~三河山間部地域の開発~
永井 邦仁
( Nagai Kunihito )
設楽町大崎遺跡は、設楽ダム関連の発掘調査によって中世の小規模水田遺構410基が確認された。水田遺構は地形や用水路によって大きく4群に区分でき、これに遺物の出土分布状況を重ねることによって、各群の形成に時期差のあることが明らかになった。以上の検討から、大崎遺跡では平安時代後期から戦国時代にかけて徐々に耕作地開発が進められたと考えられ、中世における山間部開発の具体的な一例として注目される。
永井邦仁 2025「設楽町大崎遺跡における中世の水田~三河山間部地域の開発~」 『研究紀要』
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/127399
