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鏡水土砂場原A遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/91771
For Citation 那覇市教育委員会文化財課 2010 『那覇市文化財調査報告書83:鏡水土砂場原A遺跡』那覇市教育委員会
那覇市教育委員会文化財課 2010 『鏡水土砂場原A遺跡』那覇市文化財調査報告書83
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File
Title 鏡水土砂場原A遺跡
Participation-organizations 那覇市 - 沖縄県
Alternative かがんじどさばばるえーいせき
Subtitle 陸上自衛隊那覇駐屯地整備場建設工事に伴う緊急発掘調査報告
Volume
Series 那覇市文化財調査報告書
Series Number 83
Author
Editorial Organization
那覇市教育委員会文化財課
Publisher
那覇市教育委員会
Publish Date 20100330
Publisher ID
ZIP CODE 9008553
TEL 0988913501
Aaddress 沖縄県那覇市前島3-25-1
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 鏡水土砂場原A遺跡
Site Name Transcription かがんじどさばばるえーいせき
Order in book
Address 那覇市大字鏡水小字土砂場原
Address Transcription なはしおおあざかがみずこあざどさばばる
City Code 47201
Site Number
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 261226
East Longitude (WGS) 1273921
Dd X Y 26.207222 127.655833
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20080200-20080200
20080600-20080800
Research Space
50
145
Research Causes 陸上自衛隊那覇駐屯地整備場建設工事
OverView
Site Type
その他の生産遺跡
散布地
Main Age
縄文
近世(細分不明)
近代(細分不明)
沖縄貝塚
Main Features
溝状遺構
Main Foundings
土器
石器
産地不明陶器
沖縄産施釉陶器
沖縄産無釉陶器
ガラス製品
円盤状製品
骨製品
銭貨
レール
白磁
青磁
青花
本土産陶磁器
Remark 種別:遺物散布地
   生産遺跡?(水田跡?)
主な時代:先史時代
     近世?・近代
本遺跡の周辺には、過去に自然作用により形成され、現在は埋没している谷状地形の存在が推測される。
Abstract 本遺跡は、平成18年度に実施した陸上自衛隊那覇駐屯地での整備場建設工事に伴う事前の試掘調査により発見された。近年、本遺跡の周辺地域では、埋蔵文化財の発見が増加する傾向にある。本調査は2次にわたり実施され(平成19・20年度)、建設予定建築物の基礎となる35箇所に発掘抗を設定した。調査の結果、上位層(B層)からは、溝状遺構が複数検出されている。遺構内の覆土から出土する遺物には、概ね近代以降のものが含まれている。自然科学分析の結果から、遺跡周辺地での水田耕作の可能性が指摘されている。B層中の溝状遺構は、農耕に伴うものであることが推測される。ただしB層生成の時期的上限を近世以前に遡らせるには、それを後押しする積極的根拠に乏しい。本遺跡の下位層(C・D層では、土器片・石器片等が出土している。それらの遺物は先史時代の所産であると推定されるが、全体的に出土量が少なく、時期的特徴を明確に示す遺物に乏しいこともあり、現況ではその所属時期について不明と言わざるをえない。しかし、それらに高宮編年前Ⅳ・Ⅴ期(縄文時代後・晩期相当期)のものが含まれていることは、ほぼ間違いないと考える。今回、先史時代のものと認められる明らかな遺構は、検出できていない。調査時に確認できた先史時代遺物の検出状況から、これらは自然の作用により他所から移動してきた土砂に含まれていたものであり、2次的な堆積物であると判断される。おそらく、本遺跡の周辺地に先史時代の集落跡が近接して存在するものと推察される。なお、多くの発掘抗で、B層最下部からD層上面にかけて、ピット状の上層土の落込みが多数検出された。当初はそれを建物跡に伴う柱穴かと考えたが、検出したその配置状況に規則性がみられず、水平断面の直径が2~3㎝程度しかないものも多くあり、サイズにかなりばらつきがあることが、調査の過程で確認できた。また、地層断面で観察すると、その幅が太くなったり細くなったり一定しておらず、曲がりくねったように斜めに伸びるものが多く、先端部分で枝分かれするものも確認できた。そのような観察事項から、それらは人為的なものではなく、樹木の根跡であると現在は判断している。

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