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太田・黒田遺跡第61次発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/27574
For Citation 財団法人和歌山市都市整備公社 2010 『和歌山市都市整備公社発掘調査報告書4:太田・黒田遺跡第61次発掘調査報告書』財団法人和歌山市都市整備公社
財団法人和歌山市都市整備公社 2010 『太田・黒田遺跡第61次発掘調査報告書』和歌山市都市整備公社発掘調査報告書4
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File
Title 太田・黒田遺跡第61次発掘調査報告書
Participation-organizations (公財)和歌山市文化スポーツ振興財団 - 和歌山県
Alternative おおた・くろだいせきだい61じはっくつちょうさほうこくしょ
Subtitle
Volume
Series 和歌山市都市整備公社発掘調査報告書
Series Number 4
Author
Editorial Organization
財団法人和歌山市都市整備公社
Publisher
財団法人和歌山市都市整備公社
Publish Date 20100331
Publisher ID
ZIP CODE 640-8227
TEL 073-435-1152
Aaddress 和歌山県和歌山市西汀丁36番地 
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 太田・黒田遺跡
Site Name Transcription おおた・くろだいせき
Order in book
Address 和歌山県和歌山市黒田
Address Transcription わかやまけんわかやましくろだ
City Code 302015
Site Number 327
North Latitude (JGD) 341359
East Longitude (JGD) 1351139
North Latitude (WGS)
East Longitude (WGS)
Dd X Y 34.2364 135.1914
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20080722-20081111
Research Space
644.4
Research Causes ホテル建設
OverView
Site Type
集落
Main Age
弥生
古墳
Main Features
井戸
落ち込み
土坑
掘立柱建物
竪穴住居
土器棺墓
Main Foundings
弥生土器(絵画土器鹿)
土師器
須恵器
黒色土器
瓦器
中世土師器
輸入磁器
国産陶磁器
土製品
石器
木製品
金属器(銅芯銀貼製耳環)
動物遺体(鹿角)
貝殻
炭化米
Remark 弥生時代前期末から中期中葉の集落内部の調査。中期後葉の掘立柱建物と竪穴建物は同時期に共存した可能性あり。また後期中葉に埋没した溝を検出。飛鳥時代の井戸は、井戸枠が「横板組欠き仕口型」のもので、遺存状態がきわめて良く、井戸枠内から銅芯銀貼製耳環が出土した。
Abstract [太田・黒田遺跡 要約]
今回の調査地は、太田・黒田遺跡の弥生時代前期末から中期後葉の集落内部に位置し、検出された遺構として中期の土器及び石器などの生活道具が大量に出土したことから、調査地周辺が中期段階における集落中心部の一部である可能性が高い。特に掘立柱建物は、柱穴掘形の形状が長楕円を呈する特徴的なもので、その形態は滋賀県伊勢遺跡で検出された建物との共通性が感じられる。またこの建物の周辺において検出された竪穴建物は、出土遺物の時期的な検討からすべての建物ではないものの、同時期に併存していたものと考えられる。また、中期後葉の土坑から鹿を描写した絵画土器が出土した他、大型土坑(SX−7)からは、中期の大量の土器や石器とともに貝殻、加工痕のある鹿角、動物遺体、種実、炭化米など、当時の生活道具や食生活を復元するうえで重要な遺物が出土した。さらに、太田・黒田遺跡では集落が衰退する時期の遺物として少量ではあるものの後期中葉の土器や石器が出土している。古墳時代では、後期のものとして北西から南東方向に掘削された溝群を検出した他、飛鳥時代では、井戸枠が「横板組相欠き仕口型」を呈する遺存状態がきわめて良い井戸から耳環が出土した。鎌倉時代では井戸の他、楕円形に少なくとも3重にめぐられされた区画溝が検出した。

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