八戸北インター第2工業団地区域内埋蔵文化財発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/143512
引用表記 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館 2024 『八戸市埋蔵文化財調査報告書187:八戸北インター第2工業団地区域内埋蔵文化財発掘調査報告書』八戸市教育委員会
八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館 2024 『八戸北インター第2工業団地区域内埋蔵文化財発掘調査報告書』八戸市埋蔵文化財調査報告書187
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書名 八戸北インター第2工業団地区域内埋蔵文化財発掘調査報告書
発行(管理)機関 八戸市 - 青森県
書名かな はちのへきたいんたーだいにこうぎょうだんちくいきないまいぞうぶんかざいはっくつちょうさほうこくしょ
副書名 笹ノ沢(1)遺跡・笹ノ沢(2)遺跡・笹ノ沢(4)遺跡・笹ノ沢(6)遺跡・杉子沢(1)遺跡・平(2)遺跡
巻次
シリーズ名 八戸市埋蔵文化財調査報告書
シリーズ番号 187
編著者名
編集機関
八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館
発行機関
八戸市教育委員会
発行年月日 20241011
作成機関ID 02203
郵便番号 0310023
電話番号 0178389511
住所 青森県八戸市大字是川字横山1
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 笹ノ沢(1)遺跡
遺跡名かな ささのさわかっこいちいせき
本内順位 1
遺跡所在地 八戸市大字尻内町字笹ノ沢地内
所在地ふりがな はちのへしおおあざしりうちあざささのさわちない
市町村コード 02203
遺跡番号 203040
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 403204
東経(世界測地系)度分秒 1412609
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.534444 141.435833
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20220404-20220801
調査面積(㎡)
6534.05
調査原因 工業団地開発に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
主な遺構
なし
主な遺物
縄文土器
石器
特記事項
種別
散布地
時代
平安
主な遺構
なし
主な遺物
砥石
特記事項
種別
散布地
時代
不明
主な遺構
土坑
溝状土坑
主な遺物
なし
特記事項
遺跡名 笹ノ沢(2)遺跡
遺跡名かな ささのさわかっこにいせき
本内順位 2
遺跡所在地 八戸市大字尻内町字杉子沢地内
所在地ふりがな はちのへしおおあざしりうちあざすぎこさわちない
市町村コード 022039
遺跡番号 203041
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 403213
東経(世界測地系)度分秒 1412555
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.536944 141.431944
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20200907-20201203
20210601-20210630
調査面積(㎡)
3801.42
調査原因 工業団地開発に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
土坑
主な遺物
縄文土器
石器
特記事項
種別
不明
時代
不明
主な遺構
土坑
溝状土坑
主な遺物
特記事項
遺跡名 笹ノ沢(4)遺跡
遺跡名かな ささのさわかっこよんいせき
本内順位 3
遺跡所在地 八戸市大字尻内町字笹ノ沢地内
所在地ふりがな はちのへしおおあざしりうちあざささのさわちない
市町村コード 022039
遺跡番号 203123
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 403207
東経(世界測地系)度分秒 1412559
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.535277 141.433055
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20220822-20221130
20230404-20230630
調査面積(㎡)
1037404
調査原因 工業団地開発に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
主な遺構
溝状土坑
主な遺物
石鏃
特記事項
種別
集落
時代
奈良
主な遺構
竪穴建物
主な遺物
土師器
土製紡錘車
石製勾玉
磨石
鉄製品
特記事項
種別
集落
時代
古代(細分不明)
主な遺構
竪穴建物
主な遺物
なし
特記事項
種別
集落
時代
不明
主な遺構
掘立柱建物
土坑
溝状土坑
主な遺物
特記事項
遺跡名 笹ノ沢(6)
遺跡名かな ささのさわかっころくいせき
本内順位 4
遺跡所在地 八戸市大字尻内町字笹ノ沢地内
所在地ふりがな はちのへしおおあざしりうちあざささのさわちない
市町村コード 022039
遺跡番号 203525
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 403207
東経(世界測地系)度分秒 1412559
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.535277 141.433055
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20210624-20210730
20210830-20210910
20211027-20211221
20220601-20221110
20220606-20220906
調査面積(㎡)
8396.70
調査原因 工業団地開発に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
竪穴建物
土坑
主な遺物
縄文土器
円盤状土製品
石器
特記事項
種別
集落
時代
奈良
主な遺構
竪穴建物
主な遺物
土師器
土製紡錘車
石製勾玉
石器
鉄製品
特記事項
種別
集落
時代
平安
主な遺構
竪穴建物
主な遺物
土師器
鉄製品
特記事項
種別
集落
時代
古代(細分不明)
主な遺構
竪穴建物
主な遺物
土師器
石器・石製品
鉄製品
銅製品
特記事項
種別
不明
時代
不明
主な遺構
土坑
溝状土坑
主な遺物
特記事項
遺跡名 杉子沢(1)遺跡
遺跡名かな すぎこさわかっこいちいせき
本内順位 5
遺跡所在地 八戸市大字尻内町字笹ノ沢・字杉子沢地内
所在地ふりがな はちのへしおおあざしりうちあざささのさわ・あざすぎこさわちない
市町村コード 022039
遺跡番号 203125
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 403210
東経(世界測地系)度分秒 1412606
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.536111 141.435
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20220404-20220801
調査面積(㎡)
5936.36
調査原因 工業団地開発に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
主な遺構
土坑
主な遺物
縄文土器
石鏃
特記事項
種別
散布地
時代
奈良
主な遺構
竪穴建物
土坑
主な遺物
土師器
須恵器
手鎌
特記事項
種別
散布地
時代
古代(細分不明)
主な遺構
竪穴建物
主な遺物
なし
特記事項
種別
集落
時代
不明
主な遺構
掘立柱建物
土坑
溝状土坑
主な遺物
特記事項
遺跡名 平(2)遺跡
遺跡名かな たいらかっこにいせき
本内順位 6
遺跡所在地 八戸市大字河原木字平地内
所在地ふりがな はちのへしおおあざかわらぎあざたいらちない
市町村コード 022039
遺跡番号 203524
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 403216
東経(世界測地系)度分秒 1412622
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.537777 141.439444
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20210720-20211029
調査面積(㎡)
3349.11
調査原因 工業団地開発に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
主な遺構
竪穴建物
土坑
溝状土坑
主な遺物
縄文土器
石器
特記事項
種別
散布地
時代
不明
主な遺構
土坑
溝状土坑
主な遺物
特記事項
要約 八戸北インター第2工業団地は、八戸市北西部の馬淵川・浅水川と五戸川に挟まれた高館台地に立地する。周辺には縄文時代から中世までの遺跡が所在している。工業団地開発に伴い、開発区域内に所在する6遺跡で記録保存調査を実施した。調査の結果、縄文時代(早期・前期・中期・後期)と古代(奈良時代・平安時代)の遺構・遺物が確認された。
 縄文時代では、早期後葉(早稲田5類土器)、前期前葉(長七谷地Ⅲ群土器から早稲田6類土器)、後期前葉(十腰内Ⅰ式土器)の竪穴建物跡を検出した。早期後葉と後期前葉は各1棟のみの検出である。前期前葉は集落を構成するものとみられる。中期は、円筒上層b式期のフラスコ状土坑1基を検出した。後期は、土坑から切断壺形土器に類する土器が出土した。
 古代は、奈良時代と平安時代の竪穴建物跡を確認した。奈良時代は、8世紀中葉から後葉を中心とする時期の竪穴建物跡を多数検出し、八戸市を横断する馬淵川に合流する沢に沿って集落を形成していたと考えられる。奈良時代の集落は一辺3ⅿ前後の竪穴建物跡で構成されているが、中には一辺8ⅿを超す竪穴建物跡も存在した。平安時代は、10世紀中葉の竪穴建物跡2棟を確認した。小規模な集落であるが遺構埋土から鉄滓が出土するなど、鍛冶にかかわる施設が周囲に存在した可能性が想定される。また、11世紀から12世紀ごろに操業していたとみられる炭窯跡が検出された。
 今回確認した古代集落の時期は、北東北においてその前段階に増加した竪穴建物跡が減少に転じる時期にあたり、当地域の古代集落の消長を考えるうえで重要である。

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