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小日向一・二丁目南遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/121972
For Citation 公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター 2019 『東京都埋蔵文化財センター調査報告344:小日向一・二丁目南遺跡』公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター
公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター 2019 『小日向一・二丁目南遺跡』東京都埋蔵文化財センター調査報告344
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File
Title 小日向一・二丁目南遺跡
Participation-organizations (公財)東京都教育支援機構東京都埋蔵文化財センター - 東京都
Alternative こひなたいちにちょうめみなみいせき
Subtitle 小日向住宅建物解体事業に伴う埋蔵文化財発掘調査
Volume
Series 東京都埋蔵文化財センター調査報告
Series Number 344
Author
Editorial Organization
公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター
Publisher
公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター
Publish Date 20190329
Publisher ID 13224
ZIP CODE 2060033
TEL 0423748044
Aaddress 東京都多摩市落合一丁目14 番2
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 小日向一・二丁目南遺跡
Site Name Transcription こひなたいちにちょうめみなみいせき
Order in book
Address 東京都文京区小日向二丁目13・14・15番
Address Transcription とうきょうとぶんきょうくこひなたにちょうめ13・14・15ばん
City Code 13105
Site Number 118
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 354241
East Longitude (WGS) 1394404
Dd X Y 35.711388 139.734444
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20171218-20180720
Research Space
2227
Research Causes 小日向住宅建物解体事業に伴う調査
OverView
Site Type
散布地
Main Age
旧石器
Main Features
Main Foundings
錐形石器
剥片
Remark
Abstract  小日向一・二丁目南遺跡(文京区No.118 遺跡)は、東京メトロ有楽町線江戸川橋駅の北方約200m、小日向台地と呼ばれる高台の縁辺部に立地する。発掘調査区内には、1654 年から1908年にかけて「龍興寺」という臨済宗の寺院が所在した。今回の発掘調査区全域は、龍興寺の境内地内に所在する。
 発掘調査では、縄文時代から明治時代に至る約1,150 基の遺構が検出され、これらの遺構に伴い大量の遺物が出土した。遺構や遺物の多くは、江戸時代以降に属するが、奈良・平安時代、古墳時代、弥生時代、縄文時代の遺物も多く確認でき、これまで詳細にはわかっていなかった江戸時代以前の土地利用の様子や人々の生活の営みの一端を明らかにすることができた。
 縄文時代は、早期後半に属する可能性がある陥し穴や炉穴を検出した。また、弥生時代末から古墳時代初頭にかけては、方形周溝墓の所在を確認した。
 古墳時代後期から奈良・平安時代にかけては、竪穴建物跡19 軒や掘立柱建物跡1 棟などを検出し、調査区周辺に古代集落が所在したことが判明した。また工房としての機能を想定できる平安時代の竪穴建物跡を2 軒確認した。
 江戸時代から明治時代にかけては、龍興寺に関連する建物遺構や地下施設、埋葬遺構などの所在を確認した。境内地では、建物の建替えや付属施設の廃絶、新設が行われており、礎石に墓石を転用して使用しているものも確認した。また、約40 基の大型土坑を検出し、覆土や出土遺物から享保6(1721)年に発生したとされる火災処理の様子を捉えることができた。
 調査区の北西端部は、龍興寺の墓地の一角に該当し、14 基の埋葬遺構を検出した。埋葬遺構には、改葬された可能性があるものと、未改葬のものの両者があり、重複するように構築された埋葬施設を確認した。甕棺に埋葬されていた被葬者の内、最も保存状態が良好なものは、武家出身者の形質的特徴を備えているとの指摘がなされた。これらは検出された埋葬遺構の甕棺墓比率
が高かったこととともに、龍興寺が武士階級の人々を檀家の中心に置く「旗本寺」であったこととの関係性を強く示すものと思われる。

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