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奈良文化財研究所紀要

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/14512
DOI 二次元コード
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.14512
引用表記 独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所 2010 『奈良文化財研究所紀要:奈良文化財研究所紀要』独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所
独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所 2010 『奈良文化財研究所紀要』奈良文化財研究所紀要
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書名 奈良文化財研究所紀要
発行(管理)機関 奈良文化財研究所 - 奈良県
有償頒布・配布ページ https://www.nabunken.go.jp/publication/goods.html
※ 有償頒布・配布していない場合もあります
書名かな ならぶんかざいけんきゅうじょきよう
副書名
巻次 2010
シリーズ名 奈良文化財研究所紀要
シリーズ番号
編著者名
編集機関
独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所
発行機関
独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所
発行年月日 20100615
作成機関ID
郵便番号 6308577
電話番号 742306733
住所 奈良県奈良市二条町2丁目9番1号
報告書種別
年報・紀要・研究論集・市史研究等・文化財だより
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
タイトル 001 図版
英語タイトル
著者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
ページ範囲 1 - 8 , 図版1-8
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 002 奈良文化財研究所紀要例言
英語タイトル
著者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
ページ範囲 1 - 1
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 003 奈良文化財研究所紀要目次
英語タイトル
著者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
ページ範囲 1 - 1
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 004 西トップ寺院の建築調査-2009年度の成果-
英語タイトル Architectural Investigation of Western Prasat Top, Cambodia,2009
著者
成田 聖
大林 潤
ページ範囲 3 - 5
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 005 カンボディア・西トップ寺院の調査-第10次-
英語タイトル Archaeological Investigation of Western Prasat Top, Cambodia (10th mission)
著者
杉山 洋
石村 智
林 正憲
佐藤 由似
ページ範囲 6 - 7
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 006 ベトナム・タンロン皇城遺跡に関わる支援事業
英語タイトル International Cooperation for Conservation of Thang Long Imperial Palace Site,Vietnam
著者
井上 和人
ページ範囲 8 - 9
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 007 ベトナム中部民家の特質-フエ省フクティック村の調査から-
英語タイトル Survey of historical architecture at Phouc Tick village,Thua Thien-Hue province in Vietnam
著者
箱崎 和久
ページ範囲 10 - 11
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 008 パラオにおける戦争遺跡と日本統治時代の遺構の調査
英語タイトル Investigations of WW2 sitesand remains of Japanese mandate period, Palau
著者
石村 智
ページ範囲 12 - 13
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 009 漢魏洛陽城・北魏宮城3号建築遺構の発掘調査
英語タイトル Excavation of the Third Palace Gate, Northern Wei dynasty capital of Luoyang, China
著者
城倉 正祥
ページ範囲 14 - 15
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 010 漢魏洛陽城と出土銭貨
英語タイトル Coins excavated from Han and Wei Capital City Luoyang,China
著者
次山 淳
ページ範囲 16 - 17
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 011 「北方騎馬民族のかがやき」展に関する覚書
英語タイトル The Memorandum on Special Exhibition “The Glory of the Northern Equestrian People”
著者
加藤 真二
成田 聖
丹羽 崇史
ページ範囲 18 - 19
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 012 史跡ガランドヤ古墳における水の挙動に関する調査研究
英語タイトル Research on the behavior of water in Garandoya tumulus
著者
脇谷 草一郎
高妻 洋成
ページ範囲 20 - 21
NAID
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時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 013 キトラ古墳出土琥珀玉の保存処理
英語タイトル The scientific research and treatment for the amber beads excavated from the Kitora tomb
著者
降幡 順子
佐藤 昌憲
ページ範囲 22 - 23
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 014 黒塚古墳出土鉄製遺物の保存修理
英語タイトル Conservation and Restoration of Iron Objects from Kurotsuka Tumulus Mound, Tenri city,Nara
著者
高妻 洋成
降幡 順子
脇谷 草一郎
肥塚 隆保
ページ範囲 24 - 25
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 015 高松塚古墳壁画の材料調査
英語タイトル Analyses of Materials of Takamatsuzuka Mural Paintings-Plaster-
著者
肥塚 隆保
高妻 洋成
降幡 順子
ページ範囲 26 - 27
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 016 弥生時代のソーダ石灰ガラス小玉
英語タイトル Scientific research of soda-lime glass beads found in the Yayoi period
著者
田村 朋美
ページ範囲 28 - 29
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 017 古DNAとトロミ:土器付着物の研究番外編
英語タイトル Ancient DNA analysisof the charred grains on the pottery
著者
庄田 慎矢
熊谷 真彦
ページ範囲 30 - 31
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 018 整備以前の平城宮跡
英語タイトル The Heijo Palace Site before maintenance of Modern times
著者
吉川 聡
ページ範囲 32 - 33
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 019 法隆寺所蔵古材調査1
英語タイトル A research on dismantled members of Horyuji temple,1
著者
海野 聡
ページ範囲 34 - 35
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 020 奈良県の近代和風建築とその設計者
英語タイトル Modern Japanese architecture and architects in Nara prefecture
著者
黒坂 貴裕
ページ範囲 36 - 37
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 021 津和野町社寺建築調査
英語タイトル Investigation of buildings in temples and shrines,in Tsuwano town
著者
島田 敏男
ページ範囲 38 - 39
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 022 高御座の「外観をイメージできる実物大模型」
英語タイトル Full-scalereplicaof Takamikura (imperial throne)
著者
小野 健吉
加藤 真二
箱崎 和久
ページ範囲 40 - 41
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 023 伝統的家屋からみた宇治の文化的景観
英語タイトル Cultural Landscape of Uii from the viewpoint of the traditional buildings
著者
松本 将一郎
惠谷 浩子
ページ範囲 42 - 43
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 024 変化を前提とするものとしての文化的景観
英語タイトル Cultural Landscape Including Changes
著者
清水 重敦
ページ範囲 44 - 45
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 025 東アジアにおける理想郷と庭園
英語タイトル Paradise and Gardens in Eastern Asia
著者
平澤 毅
粟野 隆
ページ範囲 46 - 47
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 026 奈良県の近代和風造園
英語タイトル Japanese gardens and landscapes in Nara prefecture
著者
高橋 知奈津
粟野 隆
ページ範囲 48 - 49
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 027 遺跡整備と地域づくり
英語タイトル Sites Management and Regional Promotions
著者
平澤 毅
ページ範囲 50 - 51
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 028 平城宮第一次大極殿院回廊の地震痕跡
英語タイトル Signs of the earthquake in the Former Imperial Audience Hall Compound, Nara Palace
著者
大林 潤
寒川 旭
ページ範囲 52 - 53
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 029 乱石組雨落溝の構造と変遷
英語タイトル Structure and the change of the arrangement of garden rocks rainwater outlet ditch
著者
青木 敬
ページ範囲 54 - 55
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 030 薬師寺西僧房出土須恵器小考
英語タイトル A study of Sue stoneware at West Monks' Quarters in Yakushiii Monastery
著者
木村 理恵
ページ範囲 56 - 57
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都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 031 大官大寺の縄文土器(2)
英語タイトル Jomon pottery from the lower strataof Daikandaiji temple (2)
著者
石田 由紀子
ページ範囲 58 - 59
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都道府県
時代
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抄録(内容要約)
タイトル 032 東海産の陶硯について-蹄脚硯・宝珠硯を中心に-
英語タイトル A study of potteryink slabs,made in Tokai region
著者
西口 壽生
ページ範囲 60 - 61
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 033 平城宮東方基幹排水路SD2700出土冶金関連遺物の再検討
英語タイトル A reexamination of artifacts related to metallurgy excavated from 出eeastern basic channel SD2700 of Nara Palace
著者
小池 伸彦
ページ範囲 62 - 63
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時代
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抄録(内容要約)
タイトル 034 檜扇の製作に関わる新知見
英語タイトル Some discoveriesof the technique in making folding funs
著者
国武 貞克
吉岡 直人
浅野 啓介
ページ範囲 64 - 65
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
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抄録(内容要約)
タイトル 035 平城宮木簡の樹種
英語タイトル Tree species for the materials of wooden tablets(mokkan)from Nara Palace Site
著者
山本 崇
藤井 裕之
ページ範囲 66 - 67
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都道府県
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抄録(内容要約)
タイトル 036 山木遺跡出土建築部材の調査
英語タイトル Research of the building materials found at the Yamaki Site
著者
鈴木 智大
ページ範囲 68 - 69
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都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 037 小谷地遺跡の出土部材調査
英語タイトル Research of the wooden artifactsexcavated from the Koyachi site
著者
番 光
ページ範囲 70 - 71
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都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 038 近現代の奈良における貝釦製作残滓
英語タイトル Debitage products of shell buttons in modern Nara
著者
山崎 健
ページ範囲 72 - 73
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
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抄録(内容要約)
タイトル 039 藤原宮跡出土土器付着炭化粒のSEM観察
英語タイトル Identificationof carbonixed remains on apottery from Fujiwara palace by scanning electron microscope
著者
加藤 雅士
松谷 暁子
ページ範囲 74 - 76
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 040 2008・2009年度都城発掘調査部(飛鳥藤原地区)発掘調査・立会調査一覧ほか(表3~5)
英語タイトル
著者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
ページ範囲 78 - 78
NAID
都道府県
時代
文化財種別
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遺物(材質分類)
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抄録(内容要約)
タイトル 041 Ⅱ-1 藤原宮の調査 藤原宮発掘調査位置図
英語タイトル 1 Excavation at the Fujiwara palace site
著者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
ページ範囲 79 - 79
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 042 朝堂院回廊・大極殿院回廊の調査-第160次-
英語タイトル Excavation of the State Hall Compound and Imperial Audience Hall Compound (no.160)
著者
山本 崇
高橋 知奈津
豊島 直博
石田 由紀子
若杉 智宏
ページ範囲 80 - 90
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
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抄録(内容要約)
タイトル 043 II-2 飛鳥地域等の調査 飛鳥地域発掘調査位置図
英語タイトル 2 Excavations in and around the Asuka area
著者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
ページ範囲 91 - 91
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
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抄録(内容要約)
タイトル 044 甘樫丘東麓遺跡の調査-第157 ・161 次-
英語タイトル Excavations at the Amakashi-no-oka Toroku site (nos.157,161)
著者
次山 淳
木村 理恵
小田 裕樹
山崎 健
石田 由紀子
番 光
ページ範囲 92 - 106
NAID
都道府県
時代
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遺物(材質分類)
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抄録(内容要約)
タイトル 045 古宮遺跡の調査-第152-8次-
英語タイトル Excavation at the Furumiya site (no.152-8)
著者
木村 理恵
石田 由紀子
山崎 健
ページ範囲 107 - 111
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
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抄録(内容要約)
タイトル 046 檜隈寺周辺の調査-第159次-
英語タイトル Excavations around Hinokumadera temple (no.159)
著者
若杉 智宏
黒坂 貴裕
加藤 雅士
木村 理恵
山崎 健
小田 裕樹
高田 貫太
ページ範囲 112 - 121
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 047 高松塚古墳の調査-第154次-
英語タイトル Excavation of the Takamatsuzuka tomb (no.154)
著者
廣瀬 覚
ページ範囲 122 - 122
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 048 2008・2009年度都城発掘調査部(平城地区)発掘調査一覧ほか(表9~11)
英語タイトル
著者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
ページ範囲 124 - 124
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 049 III-1 平城宮の調査 平城宮発掘調査位置図
英語タイトル 1 Excavations at Nara palace site
著者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
ページ範囲 125 - 125
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 050 東方官街地区の調査-第440 ・446 次-
英語タイトル Excavations of the eastern Administrative Office area (nos.440、466)
著者
今井 晃樹
国武 貞克
金田 明大
ページ範囲 126 - 135
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 051 東院地区の調査-第446次-
英語タイトル Excavation of the East Palace sector(no.446)
著者
鈴木 智大
国武 貞克
ページ範囲 136 - 137
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 052 第一次大極殿院広場の調査-第454次-
英語タイトル Excavation of the Former Imperial Audience Hall Compound (no.454)
著者
大林 潤
今井 晃樹
ページ範囲 138 - 142
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 053 III-2 平城京と寺院の調査 平城京発掘調査位置図
英語タイトル 2 Excavations at the Nara capital site and at Nara temples
著者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
ページ範囲 143 - 143
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 054 海龍王寺旧境内の調査-第456次-
英語タイトル Excavation at the former precinct of Kairyuouji temple (no.456)
著者
浅野 啓介
今井 晃樹
ページ範囲 144 - 145
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 055 薬師寺境内の調査-第457次-
英語タイトル Excavation at Yakushiji Temple(no.457)
著者
箱崎 和久
今井 晃樹
森川 実
ページ範囲 146 - 153
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
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抄録(内容要約)
タイトル 056 興福寺南大門の調査-第458次-
英語タイトル Excavation of the Southern Main Gate of Kohfukuji temple (no.458)
著者
森川 実
森先 一貴
芝 康次郎
山崎 健
ページ範囲 154 - 163
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 057 興福寺旧境内の調査-第2009-7次-
英語タイトル Excavation at the former precinct of Kohfukuii temple (no.2009-7)
著者
国武 貞克
森川 実
ページ範囲 164 - 167
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
タイトル 058 右京三条一坊八坪の調査-第448次-
英語タイトル Excavation in Block 8,West Third Ward on First Street(no.448)
著者
林 正憲
城倉 正祥
ページ範囲 168 - 173
NAID
都道府県
時代
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別
テーマ
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抄録(内容要約)
所収遺跡
遺跡名 高松塚古墳
遺跡名かな たかまつづかこふん
本内順位 1
遺跡所在地 明日香村平田
所在地ふりがな あすかむらひらた
市町村コード 294021
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 342744.59
東経(世界測地系)度分秒 1354823.00
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.462386 135.806388
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090518-20090611
調査面積(㎡)
80
調査原因 墳丘整備
遺跡概要
種別
古墳
時代
飛鳥白鳳
主な遺構
周溝
暗渠
墳丘
墓道
主な遺物
土器
特記事項 154次。調査地区5ALI-J。
 古墳築造時の南面の姿を明確にすることはできなかったものの、南東側で墳丘裾およびそれをとりまく周溝を検出し、直径23mの円墳とする従来の墳丘復元案を追認する成果が得られた。それとともに、古墳築造以前の旧地形や基礎造成のあり方が明らかとなった。古墳は丘陵斜面を水平に開削しつつ南側に存在した谷を埋め立てて造成した基盤面の上に築かれており、さらにその基盤面上には、墳丘構築以前に予め2本の暗渠が東西対称の位置に配置されたことも判明した。
 以上のように、高松塚古墳の仮整備のための情報収集という当初の目的を達成するとともに、高松塚古墳が当初から綿密な計画性のもとに築造されていった状況を裏付ける重要な所見を得ることができた。これらの成果をもとに、高松塚古墳の築造当初の形状や、古墳全体の構築過程の復元が可能になると考える。
遺跡名 甘樫丘東麓遺跡
遺跡名かな あまかしのおかとうろくいせき
本内順位 2
遺跡所在地 明日香村川原
所在地ふりがな あすかむらかわはら
市町村コード 294021
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 342831.14
東経(世界測地系)度分秒 1354845.99
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.475316 135.812775
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20081216-20090825
調査面積(㎡)
1150
調査原因 学術調査
遺跡概要
種別
宮都
時代
飛鳥白鳳
主な遺構
石垣
石敷
建物
土坑
井戸
土器埋設遺構
主な遺物
土器
石製品
金属製品
鋳造関連遺物
土製品(土馬・埴輪他)
動植物遺存体
特記事項 157次。調査地区5AKG-K・L。
まとめ
1 石垣SX100は、さらに南方に構築されている可能性も残すが、現状での全長が判明した。特に、北から一連のものではなく途中で屈折し、側面にステップ状の石列を付加する。南部の石垣は、①正面形が船底形になる、②全体に小型の石材をもちいており基底部に大型の石を据え並べ根石とすることがない、③最深部に水口状の施設を設ける、など複数の特徴を指摘することができる。こうした特徴は、この石垣の系譜・構造的な意味等についての位置づけをおこなううえで重要な材料となる。
2 これまでの甘樫丘東麓遺跡の調査の中で、最も遺存状態がよく構造のわかる石敷遺構を確認した。石敷は東側の尾根に沿っており、調査区の東側および南東の尾根に沿った遺構の展開が予想される。
3 調査区南半部は、段畑の造成等による削平を受け、遺構面の遺存状況はきわめて悪い。一方、北半部、特に尾根に近い北端部分では整地土および遺構が重層的に遺存しており、7世紀世紀代の度重なる土地利用の状況を確認した。
遺跡名 古宮遺跡
遺跡名かな ふるみやいせき
本内順位 3
遺跡所在地 明日香村豊浦
所在地ふりがな あすかむらとようら
市町村コード 294021
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 342859.00
東経(世界測地系)度分秒 1354842.22
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.483055 135.811727
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090217-20090306
調査面積(㎡)
56
調査原因 個人住宅
遺跡概要
種別
宮都
時代
飛鳥白鳳
奈良
平安
主な遺構
主な遺物
土器
特記事項 152-8次。調査地区5AMJ-P。
『紀要2010』安倍山田道に関連した整地と溝2条を検出した。斜行溝はやや方位が振れることから、正方位にのる直線道路として整備される以前の山田道の様相を示す可能性が高く、今回の調査では飛鳥川西岸における7世紀代の山田道を復原する手がかりを得た。
(『紀要2009』より:住宅改築に伴う事前調査。阿部山田道に関わると考えられる整地と溝2条を検出。詳細は次年度報告の予定。)
遺跡名 檜隈寺
遺跡名かな ひのくまでら
本内順位 4
遺跡所在地 明日香村檜前
所在地ふりがな あすかむらひのくま
市町村コード 294021
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 342727.79
東経(世界測地系)度分秒 1354812.05
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.457719 135.803347
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090422-20100208
調査面積(㎡)
1222
調査原因 公園整備
遺跡概要
種別
社寺
時代
飛鳥白鳳
主な遺構
建物
焼成土坑
L字型カマド付き竪穴建物
主な遺物
土器
石製品
金属製品
鋳造関連遺物
特記事項 159次。調査地区5BHQ-A・D~F。
 丘陵裾部の第1~5区では、掘立柱建物6棟、総柱建物1棟を確認し、それらの建物が東西や南北方向にのびる塀によって区画されていることが明らかになった。また、建物や塀が建つ平坦地は、東へ落ちていく丘陵裾部に整地を施して造成されていることが判明した。これらの建物や塀の柱筋の方向は、檜隈寺の存在する丘陵の尾根筋の方向とほぼ並行しており、地形に合わせた建物配置がなわれていたと考えられる。
 さらに第4区では、焼成遺構を確認し、各調査区からは鞴羽口や焼土、鉄滓など工房の存在を示す遺構や遺物を確認しており、これらが檜隈寺に附属する施設であった可能性が考えられる。同様の生産関連遺構・遺物は明日香村教育委員会のおこなった丘陵西裾部の調査でも見つかっており、丘陵全体が寺院地として利用されていたことが明らかとなった。
 また、第6区では渡来系技術であるL字形カマドをもつ竪穴住居を検出した。檜隈寺の中心伽藍は7世紀後半に整備されるが、それ以前の7世紀前半~中頃の遺構を今回確認できたことは大きな成果である。
 今年度の調査では、檜隈寺の伽藍全体の具体的様相が明らかになったこと、渡来系という檜隈寺の特徴を補強する遺構を検出したこと、これまで手掛かりの少なかった7世紀前半から中頃の遺構を検出したことなど、檜隈寺を理解する上で重要となる成果を上げることができたと考える。
遺跡名 藤原宮朝堂院回廊・大極殿院回廊
遺跡名かな ふじわらきゅうちょうどういんかいろう
本内順位 5
遺跡所在地 橿原市高殿町
所在地ふりがな かしはらしたかどのちょう
市町村コード 292052
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 343005.55
東経(世界測地系)度分秒 1354828.89
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.501541 135.808025
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090701-20100226
調査面積(㎡)
1425
調査原因 学術調査
遺跡概要
種別
宮都
時代
飛鳥白鳳
主な遺構
藤原宮大極殿院回廊
藤原宮朝堂院回廊
礫敷
沼状遺構
瓦溜
土坑
道路
主な遺物
土器
木製品
金属製品
動植物遺存体
銭貨
羽口
特記事項 160次。調査地区5AJF-M・N。
回廊  大極殿院回廊・朝堂院回廊を想定位置で検出した。両回廊はともに柱間寸法が桁行4.2m(14尺)、梁行約3m(10尺)であることが、これまでの調査から判明しており、今回もそれを追認した。また、大極殿院回廊の隅部(大極殿院回廊と朝堂院回廊の接続部)の調査は、今回が初めてとなるが、朝堂院回廊隅部と同様に、接続する2間分は梁行・桁行とも10尺(約3m)であることがわかった。さらに基壇外装抜取溝が良好に遺存し、両回廊とも基壇幅が約8.4m(28尺)であることが新たに判明した。以上、大極殿院回廊と朝堂院回廊は規模を等しくする複廊であることが再確認された。
 ただし、SC9000については、桁行約3.6m(12尺)の箇所があり、桁行の調整を図ったものと考えられるが、その理由は明らかではない。建物と回廊の関係を踏まえた上で、回廊全域を通じた寸法を検討し考察する必要があり、今後の回廊の調査が待たれる。
宮中枢部の造営過程  第153次調査区で検出したSD10801Bが、今回の調査区で北へ延びること、また回廊の南でSD10881へと進路が付け替えられたことが明らかになった。これらの溝は、藤原宮造営の際の資材運搬などに関わると考えられるが、建物の建設の段階に合わせて建設地を避けるように溝が付け替えられる状況があきらかになったことは今回の調査の重要な成果である。それにより、①藤原宮造営資材の搬入、②大極殿院南門の造営、③回廊の造営、④内庭や朝庭空間の整備という、藤原宮中枢部の造営から完成に至る一連の過程が遺構変遷の上から、より具体的なものとなった。一方、第153次調査でも検出したSX10820や、新たに検出したSX10883などの性格については明らかにするに至らなかった。また、調査区周辺の地形は西北方向へ傾くが、SD10881は東方向へ進路を向けるのであり、藤原宮造営期の排水システムについて整理していく必要がある。今後、周辺の調査を継続する中で解明されることが望まれる。

遺跡名かな:ふじわらきゅうちょうどういんかいろう・だいごくでんいんかいろう
遺跡名 甘樫丘東麓遺跡
遺跡名かな あまかしのおかとうろくいせき
本内順位 6
遺跡所在地 明日香村川原
所在地ふりがな あすかむらかわはら
市町村コード 294021
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 342830.89
東経(世界測地系)度分秒 1354847.26
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.475247 135.813127
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20091214-00000000
調査面積(㎡)
846
調査原因 学術調査
遺跡概要
種別
宮都
時代
飛鳥白鳳
主な遺構
柱穴列
造成痕跡
焼土遺構
建物
竪穴建物
石敷
主な遺物
土器
焼土・炭
金属製品
動植物遺存体
鉄滓
土製品
特記事項 161次。調査地区5AKG-K・L。
甘樫丘東麓遺跡では7世紀から8世紀にかけて、尾根から谷部に至るまで、谷の全体で造成をおこない、施設を設けて利用していることがあきらかになった。特にSA210の検出により、甘樫丘東麓遺跡はこれまで調査をおこなってきた谷だけではなく、丘陵上部や他の谷なども含めたより広い範囲で考えねばならないことが明確になった。これは非常に大きな成果である。また、SA210にみられる、溝を先に掘り、柱をその中に立てるという構築法は「大壁造」と呼ばれ、2009年の明日香村檜隈遺跡群の調査に類例がみられる。ただし、大壁造はすべての柱が溝内に立てられる反面、SA210は親柱をもつという点で異なる。
 尾根裾部では、7世紀に造成SX214と、それにともなう素堀溝SD213、石敷SX182の変遷があきらかになった。7世紀中頃より以前には、尾根裾の地山を垂直に切り土した段状の造成SX214aと素堀溝SD213aという構成であった。これが7世紀中頃には石敷SX182が造られ、尾根側に接する素堀溝SD213b、盛り土による斜面状の造成SX214b、という構成に造り変えられる。そしてSX182は7世紀後半には廃絶していたことを確認した。SX214の周辺は7世紀の谷部の土地利用において北限であったことがうかがえる。
 谷部東側では竪穴建物2棟と、掘立柱の遺構を多数検出した。竪穴建物の年代は7世紀前半とみられ、それ以降に3時期ほどの変遷をともなう掘立柱の遺構が確認され、活発な土地利用の様子を確認した。
 谷部の西側では、谷SX200の造成の様子と、その途中の平坦地に展開する遺構である硬化面SX202や石敷203、その上面に広がる炭層SX201を確認した。何らかの工房的機能を持っていた場所である可能性は高いが、関連する遺物の出土がほとんどなく、遺構の全容も明らかにはなっていないため、具体的な内容については不明である。7世紀前半のこの谷の全容を解明する上で非常に重要な課題であり、今後の調査・研究の進展が俟たれる。
遺跡名 藤原宮大極殿院南門・朝堂院東門、西門、南門
遺跡名かな ふじわらきゅう
本内順位 7
遺跡所在地 橿原市高殿町
所在地ふりがな かしはらしたかどのちょう
市町村コード 292052
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 342954.93
東経(世界測地系)度分秒 1354826.04
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.498591 135.807233
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090603-20090603
調査面積(㎡)
4
調査原因 看板設置
遺跡概要
種別
宮都
時代
主な遺構
主な遺物
特記事項 158-1次。調査地区5AJG-B・J・N。
藤原宮四門再現表示の看板設置にともなう立会調査。各門の脇に約1㎡の掘削をおこなった。深さはいずれも約10㎝程度で、遺構に影響がないことを確認した。

遺跡名かな:ふじわらきゅうだいごくでんいんみなみもん・ちょうどういんひがしもん、にしもん、みなみもん
遺跡名 藤原宮朝堂院・朝堂院東地区
遺跡名かな ふじわらきゅう
本内順位 8
遺跡所在地 橿原市高殿町
所在地ふりがな かしはらしたかどのちょう
市町村コード 292052
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 343001.14
東経(世界測地系)度分秒 1354833.16
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.500316 135.809211
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090817-20090828
調査面積(㎡)
8400
調査原因 植栽整備
遺跡概要
種別
宮都
時代
主な遺構
主な遺物
特記事項 158-2次。調査地区5AJG-A・B。
藤原宮の植栽整備にともなう立会調査。盛土整備を主体としたため遺構面に影響はなかった。

遺跡名かな:ふじわらきゅうちょうどういん・ちょうどういんひがしちく
遺跡名 川原寺
遺跡名かな かわはらでら
本内順位 9
遺跡所在地 明日香村川原
所在地ふりがな あすかむらかわはら
市町村コード 294021
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 342819.47
東経(世界測地系)度分秒 1354901.42
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.472075 135.817061
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20091116-20091120
20100305-20100305
調査面積(㎡)
22
調査原因 個人住宅
遺跡概要
種別
社寺
時代
飛鳥白鳳
主な遺構
主な遺物
特記事項 158-3次。調査地区5BKH-F。
住宅地と道路の境界に石積みをおこなう現状変更にともない発掘調査を実施した。調査の結果、川原寺の創建瓦を含む遺物包含層を確認したが、遺構は検出されなかった。
遺跡名 山田寺
遺跡名かな やまだでら
本内順位 10
遺跡所在地 桜井市山田
所在地ふりがな さくらいしやまだ
市町村コード 292061
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 342904.67
東経(世界測地系)度分秒 1354947.09
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.48463 135.829747
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100106-20100305
調査面積(㎡)
111
調査原因 災害復旧および景観整備
遺跡概要
種別
社寺
時代
主な遺構
主な遺物
特記事項 158-4次。調査地区5BYD-C。
斜面崩落部分の復旧および史跡地としての景観整備にともなう立会調査。地山面を確認したものの、遺構は検出されなかった。
遺跡名 山田寺
遺跡名かな やまだでら
本内順位 11
遺跡所在地 桜井市山田
所在地ふりがな さくらいしやまだ
市町村コード 292061
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 342904.67
東経(世界測地系)度分秒 1354947.09
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.48463 135.829747
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100118-20100118
20100308-20100308
調査面積(㎡)
1
調査原因 電柱支線移設
遺跡概要
種別
社寺
時代
主な遺構
主な遺物
特記事項 158-5次。調査地区5BYD-C。
斜面崩落部分の復旧工事にともなう電柱支線移設のための立会調査。掘削は遺構面に達しなかった。
遺跡名 山田道
遺跡名かな やまだみち
本内順位 12
遺跡所在地 明日香村奥山
所在地ふりがな あすかむらおくやま
市町村コード 294021
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 342900.47
東経(世界測地系)度分秒 1354910.24
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.483463 135.819511
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100113-20100217
調査面積(㎡)
826
調査原因 水路改修
遺跡概要
種別
宮都
時代
古代(細分不明)
主な遺構
柱穴
主な遺物
特記事項 158-6次。調査地区5AMH-A~F、5AMJ-A、5AMG-F。
水路改修にともなう立会調査。古代と考えられる斜行溝1条と柱穴1基を検出した。
遺跡名 大官大寺
遺跡名かな だいかんだいじ
本内順位 13
遺跡所在地 明日香村小山
所在地ふりがな あすかむらこやま
市町村コード 294021
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 342920.65
東経(世界測地系)度分秒 1354900.95
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.489069 135.81693
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100217-20100219
調査面積(㎡)
98
調査原因 水路改修
遺跡概要
種別
社寺
時代
主な遺構
主な遺物
特記事項 158-7次。調査地区5BTK-C・D。
水路改修にともなう立会調査。掘削は遺構面に達しなかった。
遺跡名 平城宮東方官衙地区
遺跡名かな へいじょうきゅう
本内順位 14
遺跡所在地 奈良市佐紀町
所在地ふりがな ならしさきちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344126.07
東経(世界測地系)度分秒 1354758.06
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.690575 135.799461
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20081119-20090206
調査面積(㎡)
255
調査原因 学術調査
遺跡概要
種別
宮都
官衙
時代
奈良
主な遺構
土坑
東西棟建物
方形建物
糞溜遺構
主な遺物
特記事項 440次。調査地区6AAF-J。
東方官衙地区SX19198出土の種実遺体と昆虫遺体の分析成果で、何よりも重要なのは、本誌料群の時空間的限定性である。厳密な時期については不明であるものの、およそ奈良時代後半に位置づけれる。また、平城宮東方官衙地区という狭いエリアの中であるので、この遺構の成形には、宮内の官人たちが関与している可能性が高い。これを踏まえた上で、分析の成果は次の3つに集約される。

遺跡名かな:へいじょうきゅうとうほうかんがちく


遺跡名 平城京右京三条一坊八坊
遺跡名かな へいじょうきょう
本内順位 15
遺跡所在地 奈良市二条大路南
所在地ふりがな ならしにじょうおおじみなみ
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344110.45
東経(世界測地系)度分秒 1354732.67
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.686236 135.792408
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090106-20090323
調査面積(㎡)
1100
調査原因 建物建設
遺跡概要
種別
時代
弥生
奈良
明治
大正
昭和
平成
主な遺構
旧流路
L字状の溝
主な遺物
軒瓦
平瓦
土器
土製品
特記事項 448次。調査地区6AGF-H・G。
本調査値は、㈱積水化学奈良工場内に付設されているグラウンド内にあたり、当該地に平城京遷都1300年祭にともなう平城京歴史観が建設されることになったため、その事前調査としておこなわれたものである。調査面積は1100㎡で、調査期間は2009年1月6日から3月23日である。
遺跡名 平城宮東院地区
遺跡名かな へいじょうきゅう
本内順位 16
遺跡所在地 奈良市法華寺町
所在地ふりがな ならしほっけじちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344128.81
東経(世界測地系)度分秒 1354802.42
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.691336 135.800672
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20091001-20100331
調査面積(㎡)
1505
調査原因 学術調査
遺跡概要
種別
宮都
城館
時代
奈良
主な遺構
建物
主な遺物
土器
鉄釘
特記事項 446次。調査地区6ALR-G、6ALQ-H。
以上をまとめると、東院中枢部からみて北西に位置する今回調査区では、東院中枢部に至る東西連絡路と、中枢部の西に位置する総柱建物群を検出した。さらにこれら総柱建物分を倉庫空間として理解するならば、東院北西部において初めて儀式・実際の空間として利用された時期が間に挟まることが分かった。この変遷は断絶的であり、6時期にわたって大規模な建物が重複しながら、ダイナミックにプランが変更されて建て替えられていたことが分かった。

遺跡名かな:へいじょうきゅうひがしいんちく


遺跡名 平城宮第一次大極殿院地区
遺跡名かな へいじょうきゅう
本内順位 17
遺跡所在地 奈良市佐紀町
所在地ふりがな ならしさきちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344131.30
東経(世界測地系)度分秒 1354742.04
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.692027 135.795011
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090413-20090715
調査面積(㎡)
1556
調査原因 学術調査
遺跡概要
種別
宮都
時代
古墳
奈良
主な遺構
下層礫敷
中層礫敷
上層礫敷
東西溝
土坑
東西塀
東面築地回廊足場穴
主な遺物
乾元重宝
軒瓦
隅木蓋瓦
須恵器
土師器
埴輪片
特記事項 454次。調査地区6ABR-E・F。
 第一次大極殿院の発掘調査は、昭和34 年度(1959)の第2 次調査より開始し、区画の東半分については、すでに奈文研学報『平城宮発掘調査報告ⅩⅠ』として報告している。その後、区画の西側の回廊部分を中心に調査を継続し、昨年度で回廊部分の調査を終了した。本年度は、築地回廊内庭部の状況確認を目的として、東半で未発掘であった区画内部の南東隅部分の調査を計画した。 調査区は、北を第27 次調査区(昭和40 年度・1965)、東を第41 次調査区(昭和47 年度・1972)、西を第77 次調査区(昭和48 年度・1973)、南を第431 次調査区(平成20 年度・2008)に囲まれており、調査面積は約1558㎡(南北54m、東西29.5m)である。調査は4月13 日より開始し、現在継続中である。

遺跡名かな:へいじょうきゅうだいいちじだいごくでんいん
遺跡名 海龍王寺旧境内
遺跡名かな かいりゅうおうじきゅうけいだい
本内順位 18
遺跡所在地 奈良市法華寺町
所在地ふりがな ならしほっけじちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344135.92
東経(世界測地系)度分秒 1354822.69
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.693311 135.806302
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090511-20090518
調査面積(㎡)
22
調査原因 住宅建設
遺跡概要
種別
社寺
時代
奈良
主な遺構
土坑
主な遺物
杯蓋
軒平瓦
軒丸瓦
特記事項 456次。調査地区6AFB-M、6BKA-M。
調査区の付近は全体的に見て北から南に傾斜しているが、この調査区の中では、地山と考えられる層が南に向かって高まっていることから、もともと調査区から南に高まりがあったと考えられる。そこに何らかの施設が建てられたことにより、SK9442の遺物が奈良時代初頭に捨てられた。白鳳の瓦を含むことから、海龍王寺の施設に関連するものと考えられる。その後傾斜をならしたうえで、奈良時代中頃にかさ上げが行われたと考えられる。層からは法華寺前身建物に使用された軒丸瓦が出土しており、この調査区が皇后宮の隅にあたる場所であったことを物語っている。
遺跡名 薬師寺境内
遺跡名かな やくしじけいだい
本内順位 19
遺跡所在地 奈良市西ノ京町
所在地ふりがな ならしにしのきょうちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344014.43
東経(世界測地系)度分秒 1354708.05
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.670674 135.785569
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090625-20091119
調査面積(㎡)
201
調査原因 防災工事
遺跡概要
種別
社寺
時代
飛鳥白鳳
奈良
平安
鎌倉
南北朝
室町
戦国
主な遺構
基壇建物
掘立柱塀
掘立柱建物
主な遺物
瓦磚
土器
特記事項 457次。調査地区6BYS-J・K・N・O・P。
創建期の薬師寺東院を発見 D1区西端で掘立柱を検出し、またD1・D2区では掘込地業をともなう基壇建物を検出した。これは文献でわずかに知られる薬師寺の東院である可能性がきわめて高い。東院西辺の区画施設は、1971年の調査成果を総合すると、当初は掘立柱塀だが、のちに回廊に改修されたと考えられる。掘立柱塀の位置は正堂の基壇縁から12m (40尺)の位置に計画されたものだろう。掘立柱塀の位置を東院正堂の中心で折り返すと、東院の東西規模は52.3mほどと考えられる。『諸寺縁起集』に記載のある正堂・細舎(細殿)・僧房のうち、正堂の遺構を確認し、細殿もその存在がうかがわれる。ところで今回の調査区の北方、1971 ・1975年の調査では、中世の遺構とのことだが東西17m以上の細長い建物の西北隅を検出している。興味深いのは、この建物の基壇西辺が今回発見した正堂の基壇西辺位置に近い
ことで、これがまったくの偶然とも思えない。すなわち奈良時代の僧房の位置を踏襲して、中世に基壇改修をおこなっているとすれば、僧房の存在もうかがうことができるのである。このように、過去の調査成果を加味すれば、東院の全体像もおぼろげながら見えてくる。
 このような寺院の別院の具体像については、中心伽藍に比してまだまだ不明の点が多く、発掘調査で中心建物と区画施設が判明している例はほとんどない。今回の発見は別院の構造を解明する手がかりとして重要である。薬師寺東院の中心建物が判明 発見した基壇建物は現東院堂を南向きにした場合の柱位置とほぼ合い、これまで不明であった東院堂の旧位置があきらかになった。版築および基壇外装の様相などから、これは奈良時代に創建された建物跡と考えられ、『諸寺縁起集』にあらわれる東院正堂の基壇とみられる。 東院正堂の建物規模は、現東院堂と同じ東西24.3m、南北11.8mと推定されるが、基壇規模は現東院堂よりひとまわり小さく、東西28.1m、南北15.4mとなる。 『諸寺縁起集』にみえる細殿については、明確な遺構を確認できていないが、その存在をうかがうことができた。細殿は正堂と一体となって東院の中心建築を構成する双堂になると解釈できる。双堂の発掘事例としては南都の寺院では興福寺食堂のみで、基壇をもつ双堂の建築
遺構の実例として、建築史的にも重要である。江戸時代の地盤かさ上げの状況を確認 土層の様相から、南向きで創建された東院堂をかさ上げして、西向きに変えた様相があきらかになり、『薬師寺沿革紀要』の記事を裏付けることができた。南向きだったころの東院堂は、
西辺が1971年の調査で検出した濠と呼んでいる遺構が今回の調査区まで続くと考えられ、南方が南ほど深い地形であり、基壇土あるいはその周囲から絶えず砂が流入するような状態だったようだ。これを埋めて現東院堂の基壇を築いていることが判明した。埋めたのは旧東院堂の基壇上面付近にれがほぽ現地表面に近い)まで約90cm (3尺)で、現地表面から現来院堂の礎石上面までの高さは70cm (2.3尺)であるから、『薬師寺沿革紀要』で5尺汪5m)かさ上げしたと述べているのは、旧東院堂かさ上げ直前の周辺地表面から現東院堂基壇上面までのことを指すらしいことが判明した。 
遺跡名 興福寺南大門
遺跡名かな こうふくじなんだいもん
本内順位 20
遺跡所在地 奈良市登大路町
所在地ふりがな ならしのぼりおおじちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344056.48
東経(世界測地系)度分秒 1354952.07
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.682355 135.83113
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090713-20091222
調査面積(㎡)
774
調査原因 史跡整備
遺跡概要
種別
社寺
時代
奈良
鎌倉
南北朝
室町
戦国
主な遺構
基壇
礎石
抜取穴
建物
鎮壇具埋納遺構
金剛力士像
地覆石
裏込土
踏石
抜取溝
瓦廃棄土坑
瓦だまり
主な遺物
軒平瓦片
土師器
須恵器
鎮壇具
特記事項 458次。調査地区6BKF-J。
発掘状況と出土遺物の観察によると、納入順序の他に新たな知見が得られた。それは、壷に内容物が納入された際、和同開弥やガラス小玉は、袋状のものに包まれたのではなく、絹織物でその上方が覆われていたらしいという点である。しかも、織物は1枚ではなく、複数枚(少なくとも3枚)重ねられていた。これは、織物の強化と晟目の隙間を埋めるための措置と推測される。その織物の上に、植物、フサカサゴ科魚類の頭部を納入したと結論できる。銭貨・ガラス小玉 まず和同開弥は、すべてA型式に属し、概して大型である。ガラス小玉は形態的には、大型で扁平なタイプと小型で肥厚するタイプの2群がある。製作技術は外見的特徴からすべて巻き付け法によるものと考えられる。蛍光X線分析によると、すべて鉛ケイ酸ガラス製だが、この2つで微量成分に違いが見られた。 鉛ガラスは、弥生時代に出現している可能性が高く、古墳時代にいたって出土量が減少するが、飛鳥・奈良時代には再び増加することが知られる。平城宮・京内でも複数地点で出土している。本事例は奈良時代の一般的なガラス小玉といえよう。絹織物 すべて「晟目の平絹」である。これは、古墳時代中期に出現する織り方である几多くの場合、古墳に副葬される銅鏡や鉄器に付着しており、下池山古墳では鏡が絹織物の袋に包装されていたことがあきらかとなっている几古墳時代後期の藤ノ木古墳では、この種の平絹が多量に見つかり、遺骸を包装する役割が指摘されている几飛鳥・奈良時代の繊維研究の中心である法隆寺や正倉院の上代裂には、この種の織物は存在するようだが6)、ほとんど認められない。平城宮・京内では、出土繊維を含めても資料は非常に少ない7)。地鎮具や胞衣壷から見つかった繊維としては、平城京左京二条六坊十二坪の地鎮具、西隆寺回廊柱穴の地鎮具、左京五条四坊三坪の胞衣壷がある。このうち最後者は絹だが、織り方は不明で、絹ではないが織り方がわかる西隆寺のものも平織である。現状で平城宮・京内において、「晟目の平絹」が確認されたのは初めてである。 なぜ「晟目の平絹」が採用されたのだろうか。上述のように、古墳時代には青銅器・鉄器や遺骸の包装に用いられていた。時代が異なり、かつ副葬品と鎮壇具という性格差もあり同様な機能は考え難い。いずれにしても、本事例は、奈良時代の絹織物利用の一端を示す貴重なものである。類例の追加を期待したい。 
遺跡名 平城宮北方遺跡
遺跡名かな へいじょうきゅう
本内順位 21
遺跡所在地 奈良市山陵町
所在地ふりがな ならしみささぎちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344148.61
東経(世界測地系)度分秒 1354720.03
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.696836 135.788897
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090601-20090605
調査面積(㎡)
12
調査原因 住宅建設
遺跡概要
種別
宮都
古墳
時代
鎌倉
南北朝
室町
戦国
主な遺構
主な遺物
瓦質土器
羽釜
軒平瓦
箱熨斗
特記事項 459次。調査地区6ASA-K。
個人住宅の建て替えにともなう調査。調査地は称徳天皇高野陵の南東約160m。地表下約50㎝で遺構を検出した。検出遺構は幅各20㎝の平行する溝2条(中世前期の瓦質土器出土)、東西約1mの円形土坑、それよりも新しい直径10㎝の小穴(柱根と中世瓦出土)。溝2条は方位にのっており、中世前期には方位にのった区画が設定されていたと考えられる。

遺跡名かな:へいじょうきゅうほくほういせき
遺跡名 平城京左京一条二坊九坪
遺跡名かな へいじょうきょう
本内順位 22
遺跡所在地 奈良市法華寺町
所在地ふりがな ならしほっけじちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344143.49
東経(世界測地系)度分秒 1354813.55
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.695413 135.803763
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090709-20090716
調査面積(㎡)
21
調査原因 住宅建設
遺跡概要
種別
宮都
時代
奈良
主な遺構
柱穴
土坑
溝状遺構
主な遺物
須恵器
土師器
瓦片
特記事項 460次。調査地区6AFC-H。
検出遺構は上層と下層とに分かれる。上層の遺構は現地表下50㎝で検出され、柱穴1基、土坑5基、溝状遺構1基がある。下層遺構はそれより10㎝下位で検出され、柱穴1基がある。出土遺物は少ないものの、古代の須恵器、土師器、瓦がほとんどで、遺構も古代のものと考えられる。
遺跡名 平城京左京一条二坊十五坪
遺跡名かな へいじょうきょう
本内順位 23
遺跡所在地 奈良市法華寺町
所在地ふりがな ならしほっけじちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344142.55
東経(世界測地系)度分秒 1354817.14
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.695152 135.804761
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090805-20090819
調査面積(㎡)
18
調査原因 住宅建設
遺跡概要
種別
時代
奈良
平安
主な遺構
廃棄土坑
大型土坑
主な遺物
熨斗瓦
土師器
特記事項 461次。調査地区6AFC-G。
東西6m、南北3mの調査区で、3枚の遺構面を確認。地表下90㎝の灰褐土上面で、焼けた瓦・土器等(いずれも奈良時代後半~平安時代)を多く含み火災後の廃棄土坑とおぼしき大型土坑等を検出。下層の黄灰土上面では板石(最大長15~50㎝)が多数廃棄された土坑や、南北溝・東西溝各2条を、最下部の地山面では埴輪片を含む小穴等の遺構を確認した。一条条間北小路推定地に相当するが、関連遺構は確認できなかった。
遺跡名 平城京左京二条二坊十四坪
遺跡名かな へいじょうきょう
本内順位 24
遺跡所在地 奈良市法華寺町
所在地ふりがな ならしほっけじちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344120.16
東経(世界測地系)度分秒 1354819.41
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.688933 135.805391
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090907-20090914
調査面積(㎡)
36
調査原因 住宅建設
遺跡概要
種別
宮都
時代
主な遺構
南北溝
主な遺物
土器類
特記事項 462次。調査地区6AFF-E。
共同住宅建設にともなう事前調査。東西9m、南北4mの調査区を設定し、現地表下約2.2mのH=60.5mで遺構面を確認した。南北溝1条・穴1基を確認した。
遺跡名 興福寺旧境内
遺跡名かな こうふくじきゅうけいだい
本内順位 25
遺跡所在地 奈良市登大路町
所在地ふりがな ならしのぼりおおじちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344104.72
東経(世界測地系)度分秒 1354956.57
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.684644 135.83238
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20091208-20100129
調査面積(㎡)
43
調査原因 バス停建設
遺跡概要
種別
時代
室町
江戸
主な遺構
包含層
焼土層
主な遺物
特記事項 465次。調査地区6BKF-E。
バス停設置にともなう事前調査。調査地は道路の南北に分かれ、面積は北側が約23㎡、南側が約20㎡。北側では、地表下1.1m前後で中世の包含層を検出し、一部でその下に厚い粘土層を確認した。南側では、地表下1.3m前後で室町前期の瓦溜を、1.7m前後で古代の東西溝1条を検出した。溝は築地塀の雨落溝の可能性がある。
遺跡名 平城宮東方官衙地区
遺跡名かな へいじょうきゅう
本内順位 26
遺跡所在地 奈良市佐紀町
所在地ふりがな ならしさきちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344123.43
東経(世界測地系)度分秒 1354758.23
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.689841 135.799508
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100121-20100423
調査面積(㎡)
666
調査原因 学術調査
遺跡概要
種別
時代
奈良
主な遺構
建物
築地塀
掘立柱塀
主な遺物
土器
鉄製品
木簡
円板形木製品
籌木
特記事項 466次。調査地区6AAG-G・H・I。
礎石建物が狭い間隔で築地塀を挟んで建ち並ぶという極めて珍しい建物配置を明らかにし、レーダーによる地下探査と併せて、ひとつの官衙区画の全件像を把握することができました。また官衙区画の配置は東区朝堂院と強く関連する配置計画であったことも分かりました。今後、東方官衙地区の周辺を調査する上で貴重な手掛かりを得ることができたといえます。

遺跡名かな:へいじょうきゅうとうほうかんがちく
遺跡名 興福寺旧境内
遺跡名かな こうふくじきゅうけいだい
本内順位 27
遺跡所在地 奈良市東向北
所在地ふりがな ならしひがしむききたまち
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344104.44
東経(世界測地系)度分秒 1354943.87
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.684566 135.828852
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100202-20100217
調査面積(㎡)
28
調査原因 店舗兼用住宅建設
遺跡概要
種別
社寺
時代
飛鳥白鳳
奈良
平安
鎌倉
南北朝
室町
戦国
主な遺構
南北溝
土坑
主な遺物
土師小皿
磁器
高杯の脚
乹元大寶
特記事項 467次。調査地区6AED-E。
店舗兼用住宅の新築工事にともなう事前調査。東西8m、南北3.5mの調査区を設定した。現地表面以下約65㎝から遺構検出を開始し、地表下約80㎝まで掘り下げ、中世の土坑、南北溝を検出した。その後、地山まで検出をおこない、トレンチの西端で南北溝1条を検出した。この溝は条坊側溝の可能性もある。出土遺物は、瓦、土器、乾元大宝などがある。
遺跡名 法華寺旧境内
遺跡名かな ほっけじきゅうけいだい
本内順位 28
遺跡所在地 奈良市法華寺町
所在地ふりがな ならしほっけじちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344128.48
東経(世界測地系)度分秒 1354816.11
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.691244 135.804475
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100310-20100331
調査面積(㎡)
22
調査原因 住宅建設
遺跡概要
種別
時代
古墳
奈良
主な遺構
掘立柱建物
掘立柱塀
土坑
柱穴
主な遺物
土師器
須恵器
瓦磚
特記事項 468次。調査地区6BFK-I。
個人住宅の建設にともなう事前調査。南北2m、東西4mの南区、南北7m、東西2mの北区を設定した。南区では、現地表面下約20㎝で柱穴1基を検出し、調査区東部で現地表面下約50㎝から凝灰岩を多量に含む整地層を確認した。北区では、現地表面下約20㎝で整地を3層確認し、南北方向の柱穴列3棟を含む柱穴9基、礎石据付痕跡と思われる遺構1基を検出した。出土した土器や瓦より古代の遺構と考えられる。
遺跡名 興福寺旧境内
遺跡名かな こうふくじきゅうけいだい
本内順位 29
遺跡所在地 奈良市登大路町
所在地ふりがな ならしのぼりおおじちょう
市町村コード 292010
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 344103.11
東経(世界測地系)度分秒 1355002.27
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.684197 135.833963
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090512-20090515
調査面積(㎡)
6
調査原因 排水管付替
遺跡概要
種別
時代
飛鳥白鳳
奈良
平安
主な遺構
築地塀
東西溝
主な遺物
土師器皿
高杯
瓦器
特記事項 2009-7次。調査地区6BKF-E。
 調査区南端で検出した土器を多量に含む包含層は、調査範囲の外側(南側)へと広がっており、巨大な土坑の一部である可能性が考えられる。土器の出土量は、わずか1.8􈚢から60箱分と膨大である。土器の年代は11世紀~13世紀で、2・3層の土器は大多数が12世紀代のものである。 1層から3層はそれぞれの時期で一括性の高い資料の可能性もある。土師器皿には胎土精良な白色系と、やや砂質の褐色系とがあり、それぞれには小皿(口径10.5cm)と大皿(口径15cm台)とがある。また現在のところ、2層と3層とでは、土師器皿の白色系と褐色系との比率がやや異なることが判明している。時期差とあわせて、今後は各層出土土器のより詳しい組成の比較が必図226 調査区南部西壁(東から)図228 調査区北部東壁土層断面(西から)要となる。調査区北部では、東西方向の築地塀SA9465と、その北側に沿った東西方向の溝SD9466を検出した。SA9465は、1986年の第]。74-7次調査では古代まで遡る可能性が指摘されている。SD9466からは、調査区南端で出土したものと同じ時期の瓦器片が出土したことから、築地に沿った北側の溝は12世紀末~13世紀前半には埋没したことがあきらかとなった。また、この溝の覆土の上に、砂利を含む硬質な土層が少なくとも3面検出されたことから、溝の埋没後に路面が数度にわたって構築されたことが推定される。この土層からは土師器の破片が少数出土したが、時期を特定できる遺物は出土しなかった。中世以降現代以前の路面と推定される。 調査区北部の築地塀SA9465と土器包含層とは、わずかに約10mを隔てるのみである。もしSA9465が古代末期から中世初頭にも機能していたとすると、築地塀のそばで、11世紀から13世紀にかけての土師器皿を中心にした土器が多量に廃棄された状況が想定できる。古代末期から中世初頭にかけての興福寺旧境内の実態は詳細が判明していない。これだけの土師器皿を継続的に廃棄する契機は何に求められるのか。今後の課題としたい。
要約

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